自転車に乗る以上、自転車保険に加入しておくことはリスク管理の一環といえるだろう。簡単に自転車保険をまとめてみよう。
公益財団法人の日本交通管理技術協会が実施している「自転車安全整備制度」は、自転車安全整備士による自転車の点検、整備を行い、その自転車が道路交通法などの法令が定める安全な普通自転車であることを確認するもの。その証として「TSマーク」が付与される。検査料は自転車店によって異なっている。
このTSマークには「青色」と「赤色」の2種類があり、それぞれ付帯する保険の補償範囲が異なっている(赤色は、青色の範囲を拡張したもの)。TSマーク付帯保険は、自転車に対して付帯されるもので、所有者に限らず、その自転車を利用した人が対象となる。
種類 | 補償対象 | 補償内容 |
---|---|---|
青色TSマーク | 傷害補償 | 入院15日以上、一律1万円 死亡、重度後遺障害(1〜4級)、一律30万円 |
賠償補償 | 死亡、重度後遺障害(1〜7級)、限度額1000万円 | |
赤色TSマーク | 傷害補償 | 入院15日以上、一律10万円 死亡、重度後遺障害(1〜4級)、一律100万円 |
賠償補償 | 死亡、重度後遺障害(1〜7級)、限度額2000万円 | |
日本サイクリング協会(JCA)は、サイクリングの健全なる発達とその普及を奨励する団体で、JCA賛助会員になると特典として「JCA自転車総合保険」に加入できる(年会費の5000円に含まれる)。また、追加保険料を支払うことで補償範囲を拡大できる。
補償対象 | 補償内容 |
---|---|
損害補償 | 死亡補償、213万円 後遺障害補償(限度額)、213万円 |
賠償責任補償 | 5000万円 |
au損保が個人を対象に提供している自転車保険(自転車搭乗中等のみ補償特約付)。auの携帯電話利用者は携帯電話の料金支払いと一緒に月額100円の月払いで加入できる(au以外のユーザーは、年払い1070円)。Webだけでなく、携帯電話やスマートフォンから加入できるのが特徴だ。
補償対象 | 補償内容 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 450万円 |
個人賠償責任(本人) | 1000万円 |
au損保の提供する自転車保険で、自転車事故だけでなく交通事故全般のけがをカバーする(交通傷害保険)。「100円自転車プラン」と同様に、auユーザーは携帯電話の料金支払いと一緒に月払いが可能(auユーザー以外は年払い)。また、本人タイプだけでなく、夫婦タイプや家族タイプも用意しており、後者のほうが割安になる。
補償項目 | 補償金額(プチおし) | (イチおし) | (イチおしプラス) |
---|---|---|---|
個人賠償責任 | 5000万円 | 1億円 | 1億円 |
入院日額 | 4000円 | 6000円 | 6000円 |
死亡・後遺障害 | 300万円 | 400万円 | 400万円 |
入院一時金(3日以上) | ‐ | 2万円 | 5万円 |
通院日額 | ‐ | ‐ | 2000円 |
弁護士費用 | ‐ | ‐ | 300万円 |
法律相談費用 | ‐ | ‐ | 5万円 |
保険料(月払い) | 300円 | 410円 | 910円 |
(年払い) | 3260円 | 4500円 | 1万80円 |
自転車通勤を始めるならば、万が一の交通事故で加害者側になる可能性に備え、自転車保険には加入しておこう。
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