節電の夏を乗り切るクールビズスタイルのポイント――NEWYORKERに聞く(2/2 ページ)

» 2012年05月08日 08時00分 公開
[Business Media 誠]
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クールビズのジャケットスタイルは、シャツの選び方が大事

 ジャケットスタイルでの服選びの注意点を聞いた。コットンリネン(綿と麻の混紡)やジャージ素材のジャケットは、体感温度だけでなく見た目も涼しげになる。

 パンツには綿素材のもののうちドレッシーで、クリースライン(折り目)が保たれるものを合わせると、ネクタイを締めなくても絵になるという。「ちなみにネクタイを締める場合はニットタイを合わせるとスタイリングとして涼しげになります」(田村さん)

NEWYORKER 田村さんによるコーディネート例。コットンリネンシャツ3ボタンジャケット(3万4650円)、ウオッシャブルスラックス(グレー、1万9950円)、ニットタイ(9975円)

 また、「ジャケットスタイルの場合、中に着るシャツの選び方も重要になります」とも。

 ワイシャツ(ドレスシャツ)の場合、ネクタイを締めることが大前提にデザインされている。ネクタイが着こなしのポイントを作るのだ。一方、クールビズ用のシャツは、ネクタイを締めてもいいし、締めなくてもいいようにデザインされている。

 例えば、襟の先端にボタンが付いているボタンダウン(BD)シャツは、もともとスポーツシャツが由来ということもあってネクタイを締めなくてもOKなデザイン。台襟にボタンが2つ付いているドゥエボットーニ(イタリア語で「2つボタン」)もノーネクタイがさまになるクールビズ用のシャツとして人気がある。

 NEWYORKERの場合、ボタンを留めている糸の色やボタンそのもののデザインでポイントを作ったり、襟や前立て部分に柄を入れることでノーネクタイでも絵になるシャツを展開している。

NEWYORKER 吸汗性、速乾性に優れたCOOLMAXを使った半袖ボタンダウンシャツ(9975円)

 ほかにも、コットン100%のドレスシャツでは「リンクルフリー」(ノーアイロン)仕様をラインアップ。洗濯したらハンガーにかけておくだけで着られるので、ホテル泊が続くような出張の際に威力を発揮しそうだ。

NEWYORKERNEWYORKER コットン100%、アイロン不要のリンクルフリーシャツ(長袖1万1550円、半袖9975円)

ビジネスポロシャツは「今日も同じポロシャツ?」にならないように

 2011年夏、クールビズの装いとして大きく注目を集めたのがビジネスポロシャツ(ビズポロ)。もともとポロシャツに使われる鹿の子素材は、伸縮性があって肌触りがよく、洗濯しても型崩れしにくいという特徴があった。これに、COOLMAXなどの吸汗性、速乾性に優れた機能性素材が採用された。

 ビズポロのデザイン的な特徴は、

  • 台襟があり、必要に応じてネクタイを締められる
  • ノーネクタイでもOKなように襟がボタンダウンになっている
  • シャツのような前立て(前身頃の開きの部分につける細長い布)がある

といったもの。色や柄はワイシャツと同じように、無地かストライプで白系やサックスブルー系が多いが、薄いピンクやオレンジなどのシャーベットカラーを選ぶ人もいる。

「毎日、ビズポロということはないと思うので3枚もあれば着まわしは可能でしょう。しかしビズポロの場合、ノーネクタイが前提のため、デザインや色など目につくポイントがあり、ワイシャツよりも他の人の記憶に残りがちです。コーディネートを工夫するなどして、『今日も同じポロシャツを着ている』と思われないような注意が必要でしょう」(田村さん)

NEWYORKERNEWYORKER NEWYORKERのハウスタータンをあしらったボタンダウンポロシャツ(9975円)
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