ここで、日本からナパバレーへのアクセス方法を紹介しておこう。アメリカでナパバレーへの玄関口になるのはサンフランシスコだ。日本からサンフランシスコへはANA、JAL、デルタ航空、ユナイテッド航空の4社が直行便を運航している。今回私は、デルタ航空を利用した。
ちょうどロサンゼルスにも用事があったので、往路は成田からロサンゼルスへのDL284便を予約。ロサンゼルスからは同社の国内線に乗り継いでサンフランシスコを目指した。米国本土行き便で多く利用されているボーイング777-200ERおよび777-200LRの最上級クラス「ビジネスエリート」には、下の写真のようなフルフラットベッドになるシートが導入されている。2本の通路をはさんで“1-2-1”という、なんとも贅沢なキャビン設計だ。進行方向に向かって斜めに配置した「ヘリンボーン型」のレイアウトもじつにユニーク。「プライバシーが守られる上に、どの席からもダイレクトに通路に出られる」と利用者の間でも人気が高い。
リクライニングはボタン1つで簡単にコントロールが可能だ。ヘッドレスト、フットレスト、レッグレスト、ランバー(腰部)サポートなどを連動させ、自分にぴったり合った形に調整することができた。180度リクライニングしてフラットベッドにすると、全長は201センチ。太平洋を横断するロングフライトでも、このビジネスエリートならフルサイズの枕とキルトの羽毛掛け布団にくるまれながら、自宅のベッドで寝ているような心地よい時間を過ごせる。
機内のエンターテインメント・システムも充実。豊富なプログラムからオンデマンドで好きなときに好きな映画やテレビ番組、ゲーム、音楽などを楽しめる。映画に飽きたら、クルーたちに気軽に声をかけてみるのもいいだろう。いや、声をかけなくても、フレンドリーで陽気なクルーたちはきっと向こうから話しかけてくる。西海岸は初めて? 旅の目的は? ワインをもう少しどう? おすすめの観光スポットやレストランなどについても、彼らしか知らない価値ある情報をそっと伝授してくれるはずだ。
さて、フライトでの一番の楽しみといえば、やはり機内食。5品目からなるビジネスエリートのコースメニューは、デルタ航空のサービスを語る上で欠かせない魅力の1つである。洋食メニューをプロデュースしているミッシェル・バーンシュタインさんは「アメリカ南部最優秀シェフ」にも選ばれた人物だし、ワインもソムリエ教育国際機関である「ザ・コート・オブ・マスター・ソムリエ」が認定した世界に15人しかいない女性マスターソムリエの1人、アンドレア・ロビンソンさんが厳選して提供している。
また、成田発着便のすべての食事は日本人総料理長の石本正敏さんが監修している。太平洋路線で味わえる懐石風の和食メニューも好評だ。
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