「通勤にオススメ」とうたう電動アシスト自転車、モビエイトってどうよ?ジテツウは楽しい!(3/4 ページ)

» 2012年05月07日 10時00分 公開
[郷好文,Business Media 誠]

上り坂の途中からでもすいすい

 試乗は片道25キロ。わがジテツウルートを主体にした。郊外の河川サイクリングコース7.5キロ、主要国道12キロ、都内の道路5.5キロの構成。普段はここを車重10キロのロードバイクで走っている。

 「あれ!? こんなに軽くていいの?」――最初のひと踏みがとにかく軽い。労せずして信号グランプリで1位が取れる。8段変速機の切替もスムーズでショックも少ない。内装式なのでスーツが汚れる心配もない。

 だが、さら乗って行くと……。ロードレーサー達に次々と抜かれてしまう(笑)。それもそのはず電動アシスト自転車は「時速24キロ以上はアシストしない」仕様だからだ(道路交通法施行規則第1条の3)。

 たとえモーターによるアシストがなくなってからも、がんばればそれ以上のスピードは出せなくはないが、車重がズシンとこたえる。安全だがもの足りないともいえる。走り方の好みであるが選択の分かれ道でもある。

 何といってもアシストの最大の利点は坂道。ぼくのジテツウルートには都合3回大きな坂があるが、そのうちの1つは自転車2台のすれ違いがギリギリの坂。

 筆者が登りで、子どもを乗せたママさんが降りてきた。筆者は坂の途中で左に停車した。ママさんと子どもは「ありがとう!」と言って降りていった。

 「どういたしまして」坂の途中から走り出してもキツくないのだ。これには感動した。

ジテツウ 坂道をもう恐れない

片道25キロの“電費”、思ってた以上に良い

 このルートには、街灯がまったくない河川沿いのサイクリングロードもある。ここで6灯のLEDビームランプはありがたかった。

ジテツウ

 片道25キロの“電費”、減り具合はおよそ3割弱。電池が新しいせいか、カタログ値よりかなり良い結果。この分なら往復50キロもOKで、会社で充電も不要だ。

ジテツウ

 都内、国道、サイクリングロードを走った感想は「都内が一番合う」。

「片道10〜15キロをスーツ&ビジネスバッグで通勤し、走る道は車道と歩道(通行可の道)のミックス、時速20キロでゆっくり安全に、寄り道や買い物もしたくなる」

 これがモビエイトだと思う。余談だがセカンドターゲットは「時々遠くに行きたくなるシニア男性」だそうだ。

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