ウブロは、2011年10月にフランス、パリ工芸博物館で史上最古のコンピュータとも称される複雑なメカニズムを持つアンティキティラ島の機械を進化させた時計用のムーブメントを初めて公に発表しました。
1990年にギリシアのエーゲ海の海底で発見された紀元前200年ごろの制作と思われるこの伝説の天文計算機は、月と太陽の位置を正確に示すことが可能です。ウブロはこの大いなる遺産ともいえる発明に敬意を表してこのメカニズムを応用し、腕時計のムーブメントとして小型化に成功しました。
その画期的なムーブメントは時・分の表示に加えてトゥールビヨン機構を搭載、さらに5日間のパワーリザーブを備えた現代的なスタイルで再現されました。
その「アンティキティラ」ウオッチの全貌(ぜんぼう)が、ついにバーゼルワールド2012で明かされます。それはもはや単なる時計という域を超え、いにしえに馳せる思いを時計製造技術という形で解釈したといえるでしょう。
この特別な新作はウブロ会長のジャン-クロード・ビバーたっての要望により、1モデルのみ4本限定で制作されます。その4本のうち、1本目はバーゼルワールド2012で展示された後、実際のアンティキティラの機械の破片が所蔵されているアテネ国立考古学博物館で展示され、2本目はこの謎の解明への研究の一助を目的としてアテネ国立考古学博物館と共同でオークションに出品され、3本目はパリ工芸博物館で常設展示され、そして最後の4本目はミュージアムピースとしてウブロ本社で保管される予定です。
この革新的なモデルは、古代と現代の時を見事に融合させています。表と裏の両面の2枚のサファイアクリスタルがまるでショーケースのようにそれぞれのムーブメントのダイナミックさを際立たせ、同じ形のクロスをデザインした2つのリューズは、そのユニークなアンティキティラの機械のメカニズムを彷彿とさせます。
6時位置のリューズは巻き上げと時間のセットの際に、もう一方の12時位置のリューズは太陽の位置と関係する月齢を表示することで機械式の天文表示を調整する際に使用します。2つのリューズは備えている各表示が繊細で複雑なため、無意識に誤作動を起こさないように工夫がされています。
マイクロブラスト加工が施されたチタニウム製のケースは、この複雑を極めたメカニズムを完璧に保護します。また時計を覆うサファイアクリスタルは、ファセットカットすることで澄んだ多面的な美しさを生み出します。さらにこのモデルのために制作された斬新なデザインのラバーストラップが、より独創性を感じさせます。
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