バルミューダが「プロダクトデザイン 2012」を同時受賞

[草野恵子，エキサイトイズム]

　ドイツの「レッドドットデザインアワード（red dot design award）」で、プロダクトメーカーのバルミューダが手がける「GreenFan2」「GreenFan Cirq」の2製品が、同時に「プロダクトデザイン 2012」を受賞するという快挙を成し遂げた。

　振り返れば「節電元年」だった、2011年の夏。ちまたでは消費電力を抑えるさまざまな方法が模索され、次々と新製品が発表される中で、ひときわ売れた扇風機が、このGreenFan2だ。

　GreenFan2は、従来の扇風機の弱運転時の消費電力が、約30ワットなのに対して、最弱運転時の消費電力が、わずか3ワットという驚異的な効率を誇る。また、独自の二重構造の羽根「グリーンファンテクノロジー」によって、自然のそよ風に近い風を再現できるため、エアコンが苦手な人たちにも好評を博している。

　2011年秋に発売されたGreenFan Cirqは、GreenFan2と同じく最弱運転時の消費電力がわずか3ワットで、少ない回転数で大きく空気を動かす風を実現したサーキュレーター。今回、GreenFan2とGreenFan Cirqの2製品が同時に受賞するということで、季節を問わず最小限のエネルギーで最大の効果を提供することにトライしてきたバルミューダの努力が認められる形となった。

　ちなみに、2012年度のレッドドットデザインアワードは、世界58カ国1800の企業やデザイナーから合計4515点の応募があり、厳正な審査によって受賞作品が決定された。受賞作品はレッドドットWebサイトほか、レッドドットデザインミュージアム（red dot design museum）で展示・公開される予定だ。