OCEANUS、G-SHOCK、PROTREKにバーゼル限定モデルが登場：バーゼル2012レポート カシオ計算機（1）

[吉村哲樹，Business Media 誠]

　3月8日にスイスのバーゼルで開幕した世界最大の時計・宝飾品の国際見本市「バーゼルワールド2012」（参照記事）。各メーカーが新製品の発表や、バーゼルワールド限定のモデル、いわゆる「バーゼルモデル」をここにぶつけてくる。

　カシオ計算機（以下、カシオ）も例外ではない。同社はバーゼルワールド2012で、OCEANUS、G-SHOCK、PROTREKの3ブランドでそれぞれ限定モデルを発表した。

「OCEANUS Manta」にブルーの演出を強調した限定モデルが登場

　OCEANUSの限定モデルは、Smart Access機構を搭載した最上位モデル「OCEANUS Manta」をベースにしたもの。風防ガラスに「再結晶ブルーサファイア」を採用し、OCEANUSのコンセプトカラーであるブルーがより一層映える演出が施されている。同社によれば、「あたかも海の中をのぞき見たような神秘的なブルーの世界」をイメージしたという。ちなみに再結晶ブルーサファイアガラスはリューズトップにも採用されており、OCEANUSブルーのより一層の演出に一役買っている。

　また、文字板上に縦に配置された2つのインダイヤルには、青みがかかった白蝶貝が採用されている。最も美しく映えるブルーに色合いを白蝶貝でどう出すか、かなり苦労を重ねて開発されたという。

　本限定モデル「OCW-S2050PS」は、2012年6月より200個限定で販売される予定で、価格は26万2500円。

今年のMR-G限定モデルは「シックで高級」な和のテイスト

　G-SHOCKからは、最上位モデル「MR-G」の限定モデル「MRG-8100B」がお披露目となった。昨年のバーゼルワールドでは、都市コードリングに鮮やかな朱色の漆塗りを施した限定モデルが登場したが（参照記事）、今年の限定モデルでは同じく都市コードリングに黒漆と蒔絵が装飾された。この漆塗りの装飾は、会津漆の職人がひとつひとつていねいに仕上げたものだという。和のテイストを取り入れながら、シックで高級感漂う演出が施されている。

　またデザイン上のアクセントとして、側面のサイドボタンには人工ルビーがはめ込まれている。これによって、より一層の高級感の演出が図られている。

　鍛造チタン製のケースの裏には、限定モデルの証であるシリアルナンバーが刻印される。また、パッケージにも黒の漆塗りが施され、日本の伝統工芸や“和”のテイストを味わえる工夫が随所に散りばめられている。

　ちなみに本モデルは50個限定で、2012年8月に発売される予定。価格は63万円となる見込みだ。

「PROTREK MANASLU」にもゴールドが映える限定モデルが登場

　PROTREKの最上級ライン「PROTREK MANASLU」からも、限定モデル「PRX-7000ST」が発表された。本モデルのベースとなっているのは、PROTREKとして初めてSmart Access機構が搭載された「PRX-7000T」。これをベースに、より高級感を感じさせるデザインが幾つか追加されている。

　まずは、Smart Access搭載モデルにしか存在しないリューズの根元に、18金のリングを採用。また併せて、風防ガラスを囲むように外周部分にゴールドの蒸着が施され、高級感を演出している。さらに、文字板上で動作モードを示す内周リングには、PROTREKのブランドカラーであるグリーンのメタリックカラーを採用し、標準モデルとは明らかに異なる文字板の表情を見せる。

　本限定モデルは、300個限定で2012年7月に発売される予定。ケースの裏蓋には、世界限定300本の証であるシリアルナンバーが刻印される。価格は17万5000円（税抜）となる予定。