セイコーホールディングス、セイコーウオッチ(以下セイコー)、セイコーエプソン(以下エプソン)は3月6日、全世界39のタイムゾーンに対応した世界初のソーラーGPSウオッチ「セイコー アストロン」を発表した。2012年9月下旬に世界同時発売の予定で、価格は15万2250円〜。
独自開発のGPSモジュールを搭載。4基以上のGPS衛星からの電波によって緯度、経度、高度情報を特定し、ユーザーの現在地を測位する。この位置情報をもとに地球全体を約100万個に分割したブロックの中から、自動的に現在地のブロックを特定、該当するタイムゾーンの現在時刻を表示する仕組みだ。
操作は2時位置のボタンを押すだけ。一度位置情報を特定した後は、GPS衛星から時刻情報を定期的に自動受信し、時刻を修正する。通常の電波時計と異なり、電波塔からの標準電波が届かない地域でも、衛星の電波による時刻修正で高精度を維持できるという。
電源は、太陽光や蛍光灯などの光を電気エネルギーに換えて駆動するソーラー方式。定期的な電池交換は不要だ。また独自の針位置自動修正機能も備えており、衝撃や磁場の影響でずれが生じた場合には針の位置を自動的に修正する。
ブライトチタンモデルとステンレススチールモデルの2モデル。ブライトチタンモデルでは、ケースとバンドにセイコー独自の軽量素材ブライトチタンを、ベゼルには光沢感と耐擦傷性にすぐれたセラミックス素材を採用した。ステンレススチールモデルでは、ステンレススチールケースに従来より約4倍の引き裂き強度を持ち耐久性にすぐれた強化シリコン製バンドを併せた。
いずれも日常生活用強化防水(10気圧防水)とJIS耐磁時計1種に対応。大きさは47.0×16.5ミリ(ケース外径×厚さ)。重さはブライトチタンモデルが135グラム、ステンレススチールモデルが143グラム(いずれも発売前の参考値)。
モデル | 価格 | ダイヤル | ケース・裏ぶた素材 | バンド材質 |
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ブライトチタンモデル | 19万9500円 | ブラック (ホワイトインデックス) |
ブライトチタン (ベゼルはセラミックス) |
ブライトチタン |
ブラック (ゴールドインデックス) |
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21万円 | ブラック (ホワイトインデックス) |
ブライトチタン (硬質コーティング、 ベゼルはセラミックス) |
ブライトチタン (硬質コーティング) |
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ステンレススチールモデル | 15万2250円 | ブラック (ブルーインデックス) |
ステンレススチール | 強化シリコン |
15万7500円 | ブラック (ホワイトインデックス) |
ステンレススチール (硬質コーティング) |
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セイコーでは、1969年12月に世界初のクオーツウオッチ「クオーツ アストロン」発売。今回のセイコー アストロンも「アストロン」の名前を受け継いだ格好だ。同社によると「(セイコー アストロンは)世界の全39のタイムゾーンに対応し、ユーザーが時差やタイムゾーンを知らないときも、ボタン操作ひとつで、いつでも正確な『時』を得ることができる」としている。
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