2012年1月16日から20日にかけてスイス・ジュネーブで開催されたSIHH(ジュネーブサロン)で、Crtier(カルティエ)は「オート オルロジュリー ウオッチ コレクション」新作を発表しました。
今回紹介するモデルは「グランド コンプリケーション スケルトン ポケットウオッチ」です。このモデルは、カルティエを代表する時計の永遠に変わらぬ特徴とスタイルという、固有の力強さを併せもち、まさに時代の先を行く作品となっています。
オート オルロジュリー ウオッチ コレクションは、カルティエ社内でウオッチおよびムーブメントを設計、製造し、修理できる技術を備えた世界でも数少ないマニュファクチュールの1つである「カルティエ マニュファクチュール」で誕生たコレクションです。カルティエが誇る革新性と想像力に、カルティエの職人たちの卓越した技術力と伝統のノウハウが見事に呼応しています。
ウオッチメイキングの世界において、違いを表すことは芸術であり、ときには慣習から解放されることはぜいたくとなります。現代の男性にとって、グランド コンプリケーション スケルトン ポケットウォッチを身に着けることは、人生哲学の領域に入るものといえるでしょう。
その哲学とは、“しぐさの美しさは、その人と時間や時を告げるオブジェとの間に維持する関係と密度に結びつく”というもの。過去に目を向けることは、現在を豊かにするとともに未来を描く手段である……と考える、すべての時計愛好家に贈るインビテーションです。
非常にバランスのとれたこのポケットウオッチは、直径59.2ミリというサイズにより、魅力的な可能性を示しています。手にとるとずっしりと重みを感じるこの傑作は、カルティエが19世紀末に、一部の大切なお客さまたちのために創作した特別な作品に呼応しています。
このボリュームにより、ホワイトゴールド製ケースの中でオープンワークが施されたローマ数字の軽やかなきらめきの中央に配された、壮麗なキャリバーが際立っています。
なめらかな丸い小石を思わせるシルエットのこの時計の両面から、一目で眺められるキャリバー9436 MC手巻きメカニカルムーブメント“マニュファクチュール”。ケースが両面とももに緩やかなカーブを描くサファイアクリスタルのシースルーになっているため、地板、ブリッジ、歯車に緻密に施された細工と機械装置の複雑さの真髄が眺められます。
ウオッチメイキングに携わる時計師や職人たちは、職人の世界のエリートだとよくいわれます。シースルーを大いに生かしたこの作品とともに、時計職人たちは軽やかなトゥールビヨンによって調速され、時計愛好家たちにも最も人気の高いコンプリケーションの中から実用的なものを2つ取り入れた、手巻きメカニカルムーブメントの秘密の一部を明かしています。
カルティエの“C”を象ったブリッジで支えられたクラシカルなトゥールビヨンにより、精密に時刻を表示するのに加え、この傑作はシングルプッシュボタン クロノグラフのメカニズムを備えています。短い時間を測るこの機能は、サファイアカボジョンをあしらったリューズと一体になったプッシュボタンを介して、スタート、ストップ、リセットを行うことができます。
さらにこのムーブメントは、パーペチュアルカレンダーというコンプリケーションも備えています。これは、あらゆるカレンダー情報を2100年まで自動的に、そして正確にダイアルに表示する高度な仕組みです。
12時位置に日付、3時位置に曜日、9時位置に月が、ダイヤル上のカウンターの中にブルースチール製の針で表示されます。この高い技術制度を誇る仕組みは、4年に1度のうるう年を考慮に入れ、10時位置の窓の中に表示します。カレンダー情報の正確さを最大限に長く保つために、このグランドコンプリケーションムーブメントは約8日間のパワーリザーブを備えています。
この卓越したキャリバーは、すべて個別に手作業で仕上げられた457個の部品で構成されています。デリケートで壊れやすいパーツにスケルトン加工を施し、仕上げるには、200時間以上を要するとのこと。また、面取り加工を行うには専門の職人の技が必要で、最も複雑なパーツの場合は1個につき最高10時間かかります。このようなムーブメントの組立と調整には、さらに200時間以上を必要とします。
人間の素晴らしい才能を見事に示すこの機械装置の傑作は、オート オルロジュリーの分野におけるカルティエの要求のレベルの高さを物語っています。ホワイトゴールド製モデルは個別製造番号入り10個限定、ホワイトゴールドにバケットカットダイヤモンドとブリリアントカットダイヤモンドをセッティングしたモデルは5個限定で発売されます。この複数のグランドコンプリケーションを搭載したウオッチは、まさにカルティエウオッチの魂の象徴です。
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