「本日のフライトを担当する、機長の○○です」
客室乗務員との合同ブリーフィングでは、機長のあいさつを皮切りに、お互いの簡単な自己紹介からスタート。そしてその日のフライトの飛行時間、出発滑走路、飛行ルートと所要時間、到着空港での使用滑走路などとともに、目的地の天候や予想される揺れなどについても機長から細かく伝えられる。
「お客さまからの質問に正確にお答えするには、乗務するクルー全員がしっかりと情報を共有できていないといけません」と話していたのは、ベテランのチーフパーサーだ。「そのためにも、コクピットクルーとの合同ブリーフィングはとても大切です」
出発準備がすべて整い、機長と副操縦士がコクピットのそれぞれのシートに着くのが、離陸のおよそ15分前。そこでは1人が飛行前のチェックリストを読み上げ、もう1人が声に出して復唱し確認するという最終の作業が行われる。ボーディングブリッジを通っての乗客たちの搭乗が始まり、客室乗務員たちが一人ひとりを迎える声がコクピットにも聞こえてきた。すべての乗客が搭乗して、客室乗務員のチーフから全乗客と乗員の人数報告があれば、ドアが閉められていよいよ出発だ。
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