ビー・エム・ダブリューは1月30日、コンパクトセダン「BMW 3シリーズ」を約7年ぶりにフルモデルチェンジして、販売を開始した。納車は、2月中旬を予定する。価格は570万円〜586万円。
1975年に登場したBMW 3シリーズは、日本の道路事情に適応したボディサイズによる取りまわしのよさなどが受け入れられたモデル。今回のモデルチェンジによって6代目となる本モデルは、2リッター直列4気筒ターボエンジンや新設計のシャーシによって走行快適性を改善した。
フロントデザインは、ヘッドライトを低い位置に配置して、キドニーグリルをワイド化。特に、ヘッドライトがキドニーグリルに入り込むような立体感のあるデザインとなった。また、サイドデザインは、クーペのようなスムースなラインが特徴だ。なお、ドアハンドルのデザインは日本専用設計。これは日本の機械式立体駐車場における利便性向上のための仕様だ。
リアコンビネーションライトはBMWの典型的なL字型を採用しつつ、バンパー上部のラインを両端で上昇させてアクセントをつけた。リアトレッドが3センチ広がったことによる走行安定性と、見た目の安定感も向上している。
インテリアでは、ホイールベースを50ミリ拡張したことにより、後部座席のニールームが15ミリ拡大。標準装備のiDriveには8.8インチワイドコントロールディスプレイを採用し、ドライバーだけでなく助手席側からもナビゲーションやマルチメディアに関する情報が読み取りやすくなった。
2リッター直列4気筒BMWツインパワーターボエンジンの最高出力は180キロワット(234馬力)/5000rpm、最大トルクは350ニュートンメートル/1250〜4800rpmを発揮。これに、8速AT、アイドリングストップ機能、減速エネルギー回生システムなどを組み合わせ、従来モデルと比べて最高出力で13%、最大トルクで30%の向上を果たした(10・15モードでの比較)。燃費はリッター15.2キロ(JC08モード)だ。
ドライブモードには、ECO PRO(エコプロ)モードを追加。燃費の良い走行スタイルを実現するため、エンジンレスポンスやシフトタイミングの最適化に加え、エアコンの作動なども効率化して燃費を改善する。
新たなBMW 3シリーズには、BMW 1シリーズで導入された「デザインライン」を設定する。これは、エクステリアやインテリアにさまざまな追加パーツを展開するもので、スポーティさを強調する「Sport(スポーツ)」、現代的なデザインを求める「Modern(モダン)」、伝統的かつエレガントさを追求する「Luxury(ラグジュアリー)」を用意する。
ボディサイズは4625×1800×1440ミリ(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2810ミリ、車両重量は1560キロ、乗車定員は5人。BMW 3シリーズは今後、2012年春にBMW 320iを、2012年秋にはフルハイブリッドモデルのBMW ActiveHybrid 3を導入する予定だ。
モデル名 | エンジン | トランスミッション | 価格 |
---|---|---|---|
BMW 328i | 2リッター直列4気筒DOHCターボ | 8速AT | 570万円 |
BMW 328i Sport | 586万円 | ||
BMW 328i Modern | 586万円 | ||
BMW 328i Luxury | 586万円 | ||
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