東京オートサロン2012、無限ブースの正面に展示された2台のCR-Z。それは、無限がこれまでの経験と技術を注ぎ込み、CR-Zの可能性を極限まで追求した「Honda CR-Z MUGEN RR Concept」と、そのプレプロダクションモデル「Honda CR-Z MUGEN RR Concept Pre Production MODEL」だ。
オレンジ色の内外装を持つCR-Z MUGEN RR Conceptは、デザインスタディモデル。風洞実験によるエアロパーツの最適化と、ドライカーボン素材を用いたフロントロアウイング、エアロボンネット、ドアパネル、ディフューザー、テールゲートの採用など徹底的な軽量化を目指した。
1.5リッター直列4気筒エンジンにスーパーチャージャーを装着したCR-Z MUGEN RR Conceptのエンジン最高出力は132キロワット(179馬力)/6300rpm、最大トルクは205ニュートンメートル/6000rpmと、オリジナルのCR-Zに比べて出力で48キロワット(65馬力)、トルクで60ニュートンメートル強化された。なお、モーターは10キロワット(14馬力)/1500rpm、78ニュートンメートル/1000rpmとオリジナルと同じスペックだ。
ボディサイズは4240×1800×1355ミリ(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2435ミリ。キーカラーのオレンジは、専用バケットシートやステアリングといったインテリアだけでなく、ダッシュボード内のマルチファンクションディスプレイの表示色にも使われている。
グリーンをキーカラーにするプレプロダクションモデルCR-Z MUGEN RR Concept Pre Production MODELは、サーキットでの走行タイムの向上を目指しデザインスタディモデルをさらにブラッシュアップ。
ピークパワーだけでなく実用域での運転性能を高めるために、インタークーラーや専用エアボックス、エキゾーストシステムなどの追加に加え、ECUマッピングも変更。ブレーキローターやブレーキキャリパー、サスペンションも179馬力、205ニュートンメートルのエンジン出力を受け止められるものとした。
筑波サーキットのコース2000では、ノーマルを約5.6秒上回る1分8秒612を記録。プレプロダクションという名前を冠するとおり、時期は未定ながらも市販化の可能性もあるとしている。ボディサイズは4155×1760×1355ミリで、ホイールベースは2435ミリ。車両重量は1130キロと、スーパーチャージャー搭載にもかかわらず軽量化パーツの採用でオリジナルと同程度を実現している。
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