ポルシェ「ボクスター」がフルモデルチェンジ(1/2 ページ)

» 2012年01月16日 09時00分 公開
[日岐まほろ,エキサイトイズム]
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※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。


 ポルシェは1月12日、ミッドシップロードスター「ボクスター」のフルモデルチェンジを発表した。8年ぶりの全面刷新となる新型ボクスターは「これほど包括的なモデルチェンジが行われたのは初めてのこと」と表現するほどの大幅な進化を遂げた。その内容は大きく分けて2つ。軽量化を実現した新型シャシー、そしてハイパワーと低燃費とを両立した直噴テクノロジー採用の新型パワーユニットの採用だ。

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 新型ボクスターは、アルミとスチールの複合材を用いた新シャシーを採用するなど徹底的な軽量化が行われている。本国仕様車のデータを参考とするならば、その車重は1300キロ台前半から1300キロ台中盤付近にまで抑えられているようだ。また、従来モデルに対しホイールベースとトレッドを拡大するとともに前後のオーバーハングを短縮。ダイナミックな走りはもちろん、快適な居住空間を生み出すことにも配慮した新ディメンションが与えられた。

 パワーユニットは、排気量とスペックの異なる2種類を用意。ともに、直噴テクノロジー採用の新型水平対向6気筒エンジンで、これに6速MTもしくは7速PDKを組み合わせる。

エキサイトイズム ボクスター

 標準グレードの「ボクスター」には、排気量2.7リッターユニットを搭載。従来型に対し約7%ほど排気量をダウンサイズする一方で、最高出力は10馬力の向上となる265馬力(195キロワット)を実現している。

 高性能版の「ボクスターS」には排気量3.4リッターユニットを搭載。排気量は従来型から変更ないものの、最高出力は315馬力(232キロワット)と、こちらも5馬力のパワーアップを果たしている。

エキサイトイズム ボクスターS

 これら高出力化の一方で、車体の軽量化やオートスタート/ストップ(アイドリングストップ)機能の採用、そしてエンジンそのものの高効率化との相乗効果により、燃費性能を大きく向上。その数値はボクスターで7.7リッター/100キロ、ボクスターSで8リッター/100キロ(いずれもPDK仕様)となっている。

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 エクステリアは一見大きな変更がないようにも見えるが、シャープなデザインのヘッドライトやダックテール風リアスポイラー(高速走行時の自動ポップアップ機能搭載)などにより、エッジ感際立つスタイリングに仕立てられており、そのスポーツカーらしいダイナミックな美しさに一層拍車がかけられている。

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 アルミを用いた新ボディシェルをはじめとした数々の新テクノロジーやデザインが投入された新型ボクスターは、まさにポルシェにおけるミッドシップロードスターレンジを“再定義”する存在。実車は2012年3月に開催されるジュネーブモーターショーで世界初公開となる予定だ。

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