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» 2011年12月22日 15時11分 UPDATE

試乗インプレッション:新型アクセラ、SKYACTIV TECHNOLOGY導入でどう変わった? (1/2)

マイナーチェンジを経てSKYACTIV TECHNOLOGYを搭載したマツダ アクセラ。最近、元気のよい「第3のエコカー」勢にあって、2リッターエンジンを搭載するスポーティモデルの実力はいかに?

[吉村哲樹,Business Media 誠]

 「マツダ アクセラ」が2011年9月にマイナーチェンジを行い、エンジンとトランスミッションにSKYACTIV TECHNOLOGYを導入した。今回、スポーツタイプの標準グレードに当たる「20C-SKYACTIV」に試乗できたので、そのインプレッションをレポートする。

アクセラ マツダ アクセラ「20C-SKYACTIV」(画像をクリックすると拡大します)

 すでにデミオで導入されていた1.3リッターの新型ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.3」は、「圧縮比14.0」「10・15モード燃費、リッター30キロ」というハイブリッド車並みの低燃費で話題を呼んだ。

 燃費チャンピオンを狙ったコンパクトカーのデミオと違って、アクセラは大人4人がゆったりと乗れたうえでキビキビとしたスポーティな走りもできるモデル。2リッターエンジン「SKYACTIV-G 2.0」を搭載したアクセラは、「デミオよりも少しスポーティな味付けを狙った」ということで、10・15モードでリッター20キロ、JC08モードで17.2キロという低燃費を実現した。エンジンの圧縮比は12.0と低めに設定されたが、一般的なガソリンエンジンの圧縮比が8〜11ということを考えれば高圧縮比といえるだろう。

アクセラ SKYACTIV-DRIVE(出典:マツダ)

 さらに、SKYACTIV TECHNOLOGYの第2弾となる新世代高効率ATミッション「SKYACTIV-DRIVE」が初めて搭載されたのも特筆すべき点。基本的な構造は遊星歯車とトルクコンバーターにロックアップ機構を加えたオーソドックスな6速ATだが、その基本構造を徹底的にブラッシュアップした結果、ロックアップ領域の大幅な拡大とスムーズな変速の両立に成功したという。

 ロックアップ領域の拡大は、ダイレクト感や燃費向上の面でメリットをもたらすが、その半面、振動や騒音、変速ショックなどの面で不利とされる。果たしてSKYACTIV-DRIVEの出来ばえは? 論より証拠、実際に新アクセラを試乗して、その乗り味を体感してみた。

今回の試乗コース:

マツダ R&Dセンター横浜を出発して、首都高速神奈川1号横羽線を北上。大師JCTを経て東京湾アクアラインへ。袖ヶ浦インターを降りて房総横断道路を東進、上総牛久で清澄養老ラインに右折して高滝湖へ。帰りは県道168号を通り、木更津東インターから高速道路を使って出発地へと戻った。


極めてスムーズな変速を実現したSKYACTIV-DRIVE

 今回試乗したのは、SKYACTIV TECHNOLOGYを採用する2リッターFFモデルの中でも、スポーツタイプの標準グレードに当たる「20C-SKYACTIV」(メーカー標準価格は190万円)。試乗当日の天候はあいにくの雨だったが、市街地、高速道路、ワインディング、それぞれのステージでじっくりアクセラの乗り味を試すことができた。

アクセラアクセラ (画像をクリックすると拡大します)

 まずは市街地ステージでの試乗。発進は極めてスムーズで、ゆっくりアクセルを踏み込んでいくと1速から2速へのシフトアップ時に若干の変速ショックを感じる以外は、まったくといっていいほど振動や変速ショックを感じることはない。それではと、空いた道で少しアクセルを多めに踏み込んでやると、これまた何のショックもなく極めてスムーズにシフトアップしていく。

 旧来のステップATの乗り味に慣れた筆者にとっては、逆に違和感を抱くほどだ。エンジン音を聞けば、確かに順次シフトアップしていることがはっきり分かるのだが、その不気味なまでのスムーズさはむしろCVTの感覚に近い。

アクセラ i-stopが動作すると車内がシーンとなる。男2人旅では、正直、間がもたない(笑)

 ちなみに新アクセラには、マツダ独自のアイドリングストップ機構「i-stop」も装備されている。既存のものよりさらに細かく制御するという第2世代のi-stopの動作も極めてスムーズ。特に、再発進時のエンジン再始動の反応が極めて早いのが印象的だった。再始動時に多少の振動は感じるが、これだけクイックに反応してくれれば、ひんぱんにアイドリングストップが働く道路状況下でもストレスを感じることはないだろう。

 なお、市街地での乗り心地は若干硬めに感じた。路面のギャップは、そこそこダイレクトに運転席や助手席に伝わってくる。今回試乗したクルマは、オプションの205/55R16サイズのタイヤを履いていたが、標準の195/65R15サイズのタイヤが装着されていれば、もう少し柔らかい乗り心地になるのかもしれない。

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