第55鉄 乗り物いっぱい富士山めぐり(後編)奇想天外なバスに乗る杉山淳一の +R Style(3/5 ページ)

» 2011年12月21日 06時37分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]

山中湖の「水のKABA」は水陸両用バスだった!

 「水のKABA」は、山中湖のバスターミナル「旭日丘(あさひがおか)」から出発する。富士山駅から旭日丘までは路線バスで約30分。単なる移動かと思いきや、この道中もなかなか楽しい。観光名所の忍野八海はバス停のみで見えないけれど、高原の森を通りぬけ、花の都公園では道路脇にまで花畑が広がっていた。きっと晴れていれば富士山も見えるんだろうな。

 楽しみにしていた「水のKABA」はバスターミナルの建物の横に停まっていた。確かにユニークな形をしている。上半分はバスだけど、下半分は丸っこくて、バスというよりは船の姿。そう、このバスは水陸両用なのだ。バスの後ろを見ると、ちゃんとスクリューが着いていた。運転席の手元には舵輪(だりん、船のハンドル)もある。ここでやっと「KABA」という名前の由来が分かった。カバはふだん水中で過ごし、夜になると陸上で草を食べて生活する。このバスも陸と水を行き来する。だからKABAだ。

水陸両用バス「KABA」。下半分がボート型なのだ
後部にはスクリューと舵がある
運転席の横には舵輪がある。なんだか秘密兵器っぽいコクピットだ
まずは道路を走行する。ガイドさんのお話は子ども向け

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