いまさらですがプリウスってどうよ?車は乗らなきゃ分からないことだらけ(1/2 ページ)

» 2011年12月13日 08時00分 公開
[popo柿澤,Business Media 誠]
誠ブログ

 前回の予告どおり、プリウスについて書いてみたいと思います。ハイブリッドといえばプリウス。というより、代表的な日本の車といえばプリウスというぐらいの勢いで売れてますよね。トヨタといえば、カローラはどこへ行ってしまったのやら……。

 トヨタのディーラーで話を聞いてみると、「プリウス以外が全然売れなくて」と、肩を落としていました。ここまで偏ってしまうと、販売店としては考えもののようですが、それだけ売れているには理由があるはずなので、その「理由」に迫ってみたいと思います。

シャープになったデザイン

 現行プリウスは3世代目となるわけですが、初代と2代目は流線型を意識したのか、ホワンとしたデザイン。いいかえれば、もっさりした感じで、筆者はあまり好きではありませんでした。

 しかし、3代目は直線を多く利用したシャープなデザインに変更されました。初代から2代目へのモデルチェンジも大幅に改良されたわけですが、今回のデザイン変更の方がインパクト大きかったですね。

 ちなみに、ライトは通常のハロゲンモデルに加えLEDヘッドライトを搭載したモデルもあります。よくHIDと間違える人がいますが、プリウスはLEDです。

 LEDはHIDに比べランプの寿命が長いためメンテナンス面では有利。しかし、価格が高いのが難点。まず壊れないけど、壊れたら大変という感じです。LEDヘッドライト搭載モデルは、2連プロジェクター+ハイビームの3連構造になっており、見た目もいい感じです。

プリウス

内装は「安っぽい」とよくいわれていますが……

 プリウスは、車格でいえばCセグメントに属する車となります。で、よく「Cセグメントの車としてはちょっと安っぽいよねー、コンパクトカーなら分かるけどさー」なんていわれることが多い。

 でも、「価格を忘れちゃいませんか?」と答えたくなる。一番売れ筋の「S」が220万円。同じトヨタで比べれば、アクシオやアリオンあたりが同クラスとなるわけですが、こちらは売れ筋の1.8リッターモデルで約200万円。価格差は約20万円だが、ハイブリッド代と考えればそんなもんでしょう。

 この2車種と比べてそんなに劣るかといわれると、アクシオやアリオンはおじさま層をターゲットにした車なので、木目調のパネルなどが多く使われています。一方プリウスは、もっと若い世代も含め広いターゲット層を狙ったデザインとなっているため全体的にすっきりとした感じで、小物入れなどが非常に充実しています。注目してほしいのは、シフトレバー(?)の下にもスペースがあるところです。

 確かに、プラスチックむき出しのプリウスに対して、アクシオやアリオンは木目調パネルを利用しているため高級感はありますが、触ってみると質感は大して変わりません。世の中でいわれているほどプリウスは酷くないと筆者は思うのです。

プリウス

パワー感はお見事の一言

 トヨタのディーラーも売り込むときに「2.4リッター並みの力がある」と説明します。乗ってみるとそれは嘘でないことが分かるでしょう。

 低速ではモーターのトルクでグイグイと車が加速していく。普通にアクセルを踏み込むと、エンジンは高回転まで回らずに、静かに加速していくので、「遅くね?」と勘違いしますが、デジタルのスピードメーターをみるとすごい勢いで数字が上がっています。

 フィットハイブリッドの回でも書きましたが、ハイブリッドカーの魅力は、やはり1クラス上の排気量の車に乗っている感覚が得られるところではないでしょうか。「ハイブリッドカーにすると○○円高い!」と単純に比べる人も多いようですが、このようなメリットも大きいと思います。

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