より「インプレッサ」らしく――スバル、4代目インプレッサ東京モーターショー2011

» 2011年12月08日 15時54分 公開
[岡田大助,Business Media 誠]

 富士重工業は12月20日、インプレッサをフルモデルチェンジして発売する。1992年の発売以来、4代目となるインプレッサは、5ドアの「インプレッサ スポーツ」と4ドアの「インプレッサ G4」として展開する。価格は155万4000円〜233万1000円。

スバル 東京モーターショーで披露されたインプレッサ スポーツ(画像をクリックすると拡大します)

 開発テーマは、「スタイリッシュな外観と質感の高い内装」「走りの気持ちよさ」「環境性能の向上」。スバル独自のシンメトリカルAWDによる信頼感のある走りやハンドリング性能、インプレッサならではのスポーティさのさらなる進化を目指している。

 外観は、従来モデルと全長や全幅を変更することなく、ホイールベースを25ミリ拡大。室内スペースを長さで20ミリ、幅で15ミリ、高さで5ミリ広げ、ショルダー&エルボースペース、後席足元にゆとりを持たせた。また、Aピラー下端を200ミリ前に出し、広さ感と視界確保を両立している。

スバル 東京モーターショーで披露されたインプレッサ G4(画像をクリックすると拡大します)

 ドア構造も見直し、開口寸法を広げた。サイドシルのフロアとの段差はフロントで20ミリ、リアで10ミリ低くなり乗降性が高まっている。このほか、4ドアモデルでは6:4分割可倒式トランクスルー機能の採用やトランクスペースの拡大を実現した。

スバルスバル (左)G4のドア形状(右)スポーツのドア形状

 インテリアでは、フロントシートのバックレスト上端を50ミリ高くし、よりサポート性を向上。運転席、助手席、リアシートともにヒップポイントを高めに設定している。

スバル (画像をクリックすると拡大します)

 搭載するのは、2010年秋に全面新設計したボクサーエンジン。1.6リッターモデルは、「走りのよさ、燃費性能、価格のベストバランス」と位置付けるものだ。従来型の1.5リッターエンジンに比べると約20%(10・15モード)の燃費向上を果たしている。最高出力は85キロワット/5600rpm、最大トルクは148ニュートンメートル/4000rpm。

 一方、2リッターエンジンは、中低速域のトルクを向上。従来の2.5リッターエンジンなみの加速性能を実現した。燃費も、従来型2リッターエンジンと比べて約27%(10・15モード)改善している。最高出力は110キロワット/6200rpm、最大トルクは196ニュートンメートル/4200rpm。

 この結果、新型インプレッサの燃費は、1.6リッター 2WDモデル(アイドリングストップ搭載車)でリッター17.6キロ(JC08モード)、2リッター 2WDモデル(アイドリングストップ搭載車)でリッター17.2キロ(JC08モード)となった。

スバルスバルスバル 東京モーターショーで披露されたインプレッサ スポーツ(画像をクリックすると拡大します)
スバルスバルスバル 東京モーターショーで披露されたインプレッサ G4(画像をクリックすると拡大します)

 グレードは、ベーシックモデルの「1.6i」、アイドリングストップを備える「1.6i-L」、2リッターエンジンを搭載するベストバランスモデル「2.0i」、17インチアルミホイールなどスポーティテイストを高めた「2.0i-S」を展開。なお、2リッターモデルには「EyeSight」搭載モデルも用意する。

インプレッサのグレードと価格
グレード エンジン 駆動方式 トランスミッション 価格
1.6i 1.6リッター水平対向4気筒DOHC 2WD CVT 155万4000円
AWD 5MT 169万500円
CVT 174万3000円
1.6i-L 2WD CVT 171万1500円
AWD 5MT 184万8000円
CVT 192万1500円
2.0i 2リッター水平対向4気筒DOHC 2WD CVT 185万8500円
AWD 208万9500円
2.0i EyeSight AWD 219万4500円
2.0i-S 2WD 199万5000円
AWD 222万6000円
2.0i-S EyeSight AWD 233万1000円

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