近未来に登場? トヨタが「Fun-Vii(ファンヴィー)」などを出展東京モーターショー2011

» 2011年11月30日 16時08分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 トヨタ自動車は東京モーターショーで、20XX年に登場するかもしれないコンセプトカー「TOYOTA FUN-Vii(ファンヴィー)」を世界初出展した。アプリケーションをダウンロードする感覚で、内外装の表示を自在に変更することができるのが特徴。例えばボディの色やデザインを自由に変更できるほか、メッセージなども表示できる。

ヒトとクルマと社会が“つながる”未来の姿を具現化したファンヴィー

 また駆動系、制御系、マルチメディア系の各種ソフトウェアをネットワーク経由で常に最新版に保つアップデート機能を搭載。さらに周辺の車両やインフラとつながることにより、交差点の死角にいる車両を事前に察知できたり、他の車両とのコミュニケーションもできるようにした。

 カーナビなどの情報はAR(拡張現実)を使って、フロントガラスに表示。また対話形式で操作できる「ナビゲーションコンシェルジュ」機能を搭載したほか、スマートフォンを使って、車両の一部を操作できるようにした。

ファンヴィー

 ファンヴィーの全長は4020mm、全幅1745mm、全高1415mm、ホイールベース2750mm、乗車定員は3人。

本物のドラえもんは、モノ作りの現場に

 3月11日に発生した東日本大震災、そしてタイで起きた洪水によって、トヨタの工場は大きな被害を受けた。豊田章男社長は「『トヨタでできることは何か』を自問自答してきた。私なりに出した結論は、モノづくりを通じて、地域の人たちとともに未来を創造すること。トヨタは東北とタイから決して退くことはない。むしろ地域の人たちと力を合わせて、復旧・復興の原動力になりたい」と話した。

 トヨタの新CMでは「ドラえもん」が登場。20年後という設定で、ドラえもんをジャン・レノさん、のび太を妻夫木聡さん、ジャイアンを小川直也さんらが演じている。「ドラえもんは仲間のピンチを救ってくれる。私は本当のドラえもんは、私たちのモノ作りの現場にいると信じている。モノづくりを取り巻く環境がどんなに厳しくなっても、モノづくりの底力を信じ、未来のクルマ社会に向けた歩みを一歩一歩着実に進めていきたい」と力を込めた。

2015年発売を目指す「FCV-R」(コンセプトモデル)。燃料電池スタックの効率向上により、航続距離は約700キロ以上を達成した(JC08モード)

2012年発売を目指す「FT-EVIII」(コンセプトカー)。リチウムイオン電池を搭載し、1回の充電で105キロの走行距離を想定している

トヨタのブースにはドラえもんに登場するひみつ道具「どこでもドア」が置いてある(左)

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