コラム
» 2011年11月22日 17時46分 UPDATE

映画ウラ事情:映画監督と女優が交際・結婚。そのとき、撮影現場はどういう雰囲気?

夫の作品に妻が出演といった場合、現場はどういう雰囲気なのだろうか。やりづらかったり、特に濡れ場のシーンなどは、相手となる俳優のほうが微妙な思いをするのでは?

[安保有希子,ハリウッドチャンネル]
クランクイン!

「映画ウラ事情」とは:

映画専門サイト「ハリウッドチャンネル」で連載中の、映画業界のウラ側や疑問を読み解く納得のコラム(※この記事は、ハリウッドチャンネルより転載しています)。


 2011年10月24日に年内結婚の報道が報じられた園子温監督と女優の神楽坂恵。そう、この2人は「冷たい熱帯魚」、11月12日に公開されたばかりの「恋の罪」、1月14日公開の「ヒミズ」3作で仕事を一緒にしている仲。

ハリウッドチャンネル 婚約を発表した園子温監督(左端)と女優・神楽坂恵(右端)

 この2人以外にも、吉田喜重と岡田莉子、大島渚と小山明子、篠田正浩と岩下志麻、周防正行と草刈民代、死別してしまったが谷口千吉と八千草薫、離婚してしまったが三谷幸喜と小林聡美、最近だと石井裕也と満島ひかりなど、案外、監督と女優の結婚は多いものである。

 だが、夫の作品に妻が出演といった場合、現場はどういう雰囲気なのだろうか。夫婦と知っているだけにやりづらかったり、特に濡れ場のシーンなどは、相手となる俳優のほうが微妙な思いをするのでは? なんて思ってしまうのだが、実際のところを関係者に聞いてみた。

「監督と女優が夫婦だからといって、嫌な空気の現場になったり、ピリピリしたりということはないですね。ピリピリするのは予定どおりに撮影が進んでいなかったり、監督の怒声が響いていたりと、そういった場合が多く、嫌な空気も夫婦だからというより、別の原因がほとんど。それゆえ、夫婦であることをあまり気にはしませんよね。そういったことを気にし出すと、現場がきちんと回らなくなるんですよ」

 その現場がきちんと回らなくなるとは、どういうことで?

「例えば、今回の現場の監督が夫という女優にばかり気を使っていたら、ほかの方が気を悪くしますよね。しかも、その女優がたいした大物でもなく、チョイ役だった場合はちょっと面倒くさい。主演が一番偉いとか、たてなければいけないとか、そういったものがあるわけではないのですが、どこの世界でも上下関係があるように、映画の現場にもありますから。そこを崩してしまうと、機嫌を取ったり、気を使いっぱなしで、撮影どころじゃない。撮影現場に何をしにきてるんだって話ですよ(笑)」

 そして、前述の関係者はこう付け加える。

「とはいえ、濡れ場のシーンは、口には出さないものの、微妙なところはありますよね。お互いプロですし、現場の人間もプロですが、やはり、ねぇ……」

 では、今回の園監督と神楽坂恵の結婚発表は、どう受け止めてられているのか。別の関係者はこう話す。

「絶妙のタイミングでしたよね、宣伝的に。それ以降の会見にはマスコミが集まるし、話題にもなった。しかも、マイナスの話題ではないですから、宣伝する側は気を使わなくてもいい。正直、うらやましかったです」

 監督と女優の結婚。周囲が気にするほど、さほど現場に影響はないということなのだ。

映画ライター:安保有希子

1975年生まれ。夕刊フジ、日経エンタテインメント、DVDレビューなど、新聞・雑誌で執筆する傍ら、ラジオで映画コメンテーターを務める。ジャンルを問わず映画を鑑賞するが、好んで足を運ぶのは、B級とホラーとアニメ。そのため、オタクと勘違いされやすいものの、決してそうではない、と頑なに言い張っている。


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