ホンダ、東京モーターショーで2人乗りの電動コミューターコンセプト

» 2011年11月10日 23時15分 公開
[岡田大助,Business Media 誠]

 本田技研工業は11月10日、第42回東京モーターショー2011に小型の電動コミューターのコンセプトモデル「MICRO COMMUTER CONCEPT」と2輪EVコミューター「MOTOR COMPO」を出展すると発表した。二輪研究所と四輪研究所の共同研究だ。

マイクロサイズ未来都市型電動コミューター

 MICRO COMMUTER CONCEPTは、室内空間を大きくとり大人2人が乗車できる電動コミューター。通常はドライバーが前席、同乗者が後席に座るが、12歳以下の子どもであれば後部座席を簡易2シートの1+2シート構成にもできる。また、運転席横には2輪EVコミューター「MOTOR COMPO」を搭載する専用スペースも用意する。

MICROMICRO MICRO COMMUTER CONCEPT(画像をクリックすると拡大します)

 インストルメントパネルにはスマートフォンがセットでき、データが同期される。ボディ外装は、まるで“着せ替え携帯電話”のように自分の好きなデザインのシートを差し込んで変更できるようになっている。ボディサイズは、2500×1250×1430ミリ(全長×全幅×全高)、ホイールベースは1860ミリ。

MICRO
MICROMICROMICRO (画像をクリックすると拡大します)

 1充電当たりの走行距離は約60キロ、最高速度は時速60キロ以上、静止状態から時速60キロまでの加速は7.4秒という走行性能。走行用のリチウムイオンバッテリーのほかに、取り外し式のLOOP BATTERYを搭載する。これは、回生エネルギーによる充電が可能で、MOTOR COMPOのバッテリーとして利用したり、ユーティリティバッテリーとして使ったりできる。

MICROMICROMICRO (画像をクリックすると拡大します)

モトコンポのEV版? 2輪EVコミューター「MOTOR COMPO」

 1981年〜1985年までホンダが販売していた原付バイク「モトコンポ」を覚えている読者も多いかもしれない。コンパクトカー「シティ」のトランクルームに積めるというコンセプトで開発された折り畳める原付だ。

MOTOR COMPO
MOTOR COMPOMOTOR COMPO MOTOR COMPO(画像をクリックすると拡大します)

 MOTOR COMPOは、21世紀によみがえったモトコンポのような存在。上述のMICRO COMMUTER CONCEPTに設けられた専用スペースに、ハンドルを折り畳んで収納できる。バッテリーは、MICRO COMMUTER CONCEPTでも充電できるLOOP BATTERYだ。計器もやはりMICRO COMMUTER CONCEPTのインパネに差し込めるスマートフォン。ボディサイズは930×489×957ミリ。

MOTOR COMPOMOTOR COMPO (画像をクリックすると拡大します)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.