ある日、誠 Style編集部に一通の招待状が届いた。曰く、「JALのファーストクラスで12月から提供される“機内食”の試食会をします。合わせるのは幻のシャンパン『サロン』。メニューはフレンチで、場所は六本木の日本料理『龍吟』。メニューを考案したシェフ・山本征治氏のお店です……」
普段、飛行機に乗るときはエコノミークラスだから、正直、機内で提供される食事に期待などしたことがない。ファーストクラスだと機内食も素晴らしいのだろうか? とはいえ、いくらファーストクラスといっても作りたてを出せるわけではないから、期待しすぎは禁物だろう。しかも、メニューはフレンチなのになぜ日本料理のお店なのだろう?……などと頭のなかで「?」を渦巻かせながら、六本木の小さな日本料理店「龍吟」を訪ねた。
「今日は実際に機内でお出ししているものと同じお食事を召し上がっていただきます」というあいさつで始まった試食会。そこで出てきたお皿の数々に、筆者は心底驚かされた。……JALすごい! ファーストクラスすごい!
下記のメニューからも分かるように、内容は「フレンチ」、ただし日本の食材がふんだんに使われている。しかしおそらく、メニューを見てもどんな料理なのかまったく想像がつかないだろう。なぜこの料理にそれほど驚いたのか? その理由は次ページ以降で……。
冷たい椎茸のポタージュ ホタテ貝とホワイトセロリを添えて 揚げネギの香りで
かつお節のサブレ ブイヨンに漬けた数の子のマヨネーズ和え カルダモン風味のタプナードを乗せて
“龍吟スペシャリテ”トリュフおからのコロッケ仕立て
“四季のタルト仕立て”
ズワイガニのカニみそ和え スモークしたジャガイモとカリフラワーのクリーム
和牛フィレステーキ トリュフの香り ペリグーソースとともに
“龍吟仕立てのジビエ”柔らかな蝦夷鹿 米藁のスモークロースト
メカジキの味噌柚庵仕立て舞茸とともに ふわふわに削ったナッツとパルメジャーノ・レジャーノを散りばめて
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