車買取一括見積は本当に高く売れるのか？：車は乗らなきゃ分からないことだらけ（1/2 ページ）

[popo柿澤，Business Media 誠]

　最近、クルマ関係のWebサイトを見ていると、どこに行っても掲載されている広告があります。それは「車買取の一括見積」。クルマを売るときは誰でも「高く売りたい！」と思うはず。でも、この一括見積って本当に高く売ることが出来るのでしょうか？

　そんなことを思っていたら、何と友人から「一括見積でクルマ売ったよー」という知らせが……。「こりゃ、話を聞いてみるしかない！」というわけで聞いてみたら、これが結構面白くて。長くなりそうなので、友人の体験談と高く売るコツについて2回に分けて書いてみようと思います。

まずはディーラーで下取り査定

　友人はクルマの買い換えを目的としていたため、まずは通常どおりディーラーでの下取り査定をしてもらいました。ちなみに、旧レガシィから新レガシィへの乗り換え。同じスバル車への乗り換えです。

　出てきた査定価格は25万円。乗換キャンペーンの10万円がプラスされて、最終の査定金額は35万円。それを聞いた友人は、一括見積を利用してみようと思ったそうです。

恐るべし！　一括見積

　その夜、友人は一括見積の登録を済ませました。翌日は仕事の関係で、昼間に携帯電話をいじることのできません。そして、仕事を終えて携帯を見たときに驚いたといいます。

　何故なら、着信履歴が40件を越えていたから。そりゃ驚きますよね。「こんなのすべてに対応していたらきりがない！」と、仕事終了後にかかってきた電話にのみ対応しようと心に決め、すべての着信履歴を削除しました。

　その日の夜かかってきた業者は6社。その中にはアップルやガリバーといった有名な買取業者も複数含まれていました。

査定の日取りを決める

　友人は、何日も査定に対応することを面倒だと考え、1日に集中して対応しようと決めました。

　1社目。「うちは、査定の時間がほかの業者とかぶるなら今回の話からは降ります」とキッパリ。そのとき友人は、「そんなもんなのか……」と疑いもせず「分かりました」と回答して19時に約束をしました。

　2社目。こちらは、先ほどの業者と1時間ずらし20時に約束。そして、3社目。「ほかと同じ時間でもいいですよ！」と言い出します。友人は「え？　同じ時間でもいいの？」と聞き返し、念のため20時に約束した業者に確認すると「ええ、ほかと一緒でも問題ないですよ」。

　この結果、19時に1社、20時に3社、21時に2社の計6社と約束をしました。そして、その中でガリバーだけが「お宅にあがらせてください」と申し出たそうです。友人は、「分かりました」と答えましたが、内心では「家にあげて粘られたらヤダな……」と感じていました。