ベトナム中部のいくつかの地域ではいま、大規模なリゾート開発が進行中だ。その1つが、ダナン空港からクルマで60分、フエ空港からは25分の距離にある緑と水に囲まれたフーロックというエリア。ホイアンからフエへ移動する途中、ここフーロックに2011年8月にグランドオープンした5つ星ホテル「ベダナラグーンリゾート&スパ」に宿泊してみた。
部屋はすべて独立したコテージで、全29室。そのうち10室が、ベトナムでは初めてというアクアバンガローである。私は高台にある広めの部屋を予約した。ここからの景色がとても心地よく、いつまで眺めていても飽きない。午後の早い時間にチェックインしたあと、スタッフにすすめられて5時過ぎから洋上コテージの向こうに沈む夕日を撮影し、その後は風と水の音を聞きながら部屋でゆったり過ごした。
砂州によって外海から隔てられたラグーンは、とにかく静かだ。水も透き通っているが、残念ながらラグーン内で泳ぐことはできない。海水浴を楽しみたい人は、ボートで20分ほどのところにあるホテル専用のビーチへ。「小型ボートでの送迎サービスも今年(2011年)12月から始める予定です」とフロントのスタッフが話していた。
翌朝は5時前に鳥の声で目覚めた。部屋で2時間ほど書き物をして、外に出てみたら、この日もいい天気。少ししてから、朝食に向かおうと思った。
「おはようございます」と、さっき外に出たときに通りかかったベトナム人女性のスタッフに英語で声をかけられた。「朝食に出られますか? いまバギーを回しますので、お部屋でお待ちください。レストランまでお送りします」
レストランのほか、バーやスパなども広い敷地内にそれぞれ独立した棟として建っている。私は少し考えて、彼女の申し出を断った。「大丈夫、自分で行きますよ」と。部屋には自由に使える自転車も置かれているが、朝の空気はひんやりして気持ちいいので、レストラン棟まで15分ほどかけて歩くことに決めた。のんびり散歩を兼ねて。
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