いまさらですがフィットハイブリッドってどうよ?車は乗らなきゃ分からないことだらけ(1/2 ページ)

» 2011年09月07日 20時09分 公開
[popo柿澤Business Media 誠]

 なぜ、いまさらフィットハイブリッドなの? と思う人も多いか思いますが、「フィットといえばシャトル」「プリウスといえばα」とハイブリッドカー勢がワゴン対決に移りつつある今だからこそ、原点であるフィットハイブリッドとプリウスに乗っておこう! と、思い立って試乗してきました。今回はフィットハイブリッド、次回はプリウスについて書こうと思います。

popo柿澤

違和感の少ないハイブリッドシステム

 まず、ハイブリッドカーを比べるうえで、そのハイブリッドシステムには、大きく分けて3種類が存在することを理解しておきましょう。

  1. ホンダが採用しているエンジンが主体となりモーターが補助の役割を果たすハイブリッドシステム
  2. モーターが主体となり、エンジンは発電機としてのみ利用するハイブリッドシステム
  3. トヨタが採用している主体はモーターで、エンジンが補助&発電に利用するハイブリッドシステム

 これだけをみると、トヨタのハイブリッドシステムが一番効率が良いように思えますが、構造が複雑になり重量が増えるというデメリットがあります。

 一方、ホンダが採用するハイブリッドシステムは、モーターが補助的な役割のため、構造が簡単で重量増が最小限に抑えられます。何と言っても大きいのは、あくまでエンジンが主体のため、走った感覚が普通の車そのものということ。

 フィットハイブリッドは発電するために回生ブレーキを採用しているのでブレーキに若干の違和感を覚えますが、単なるアイドリングストップ機能を採用したクルマに乗っているのと同じ感じで、とにかく違和感がありません。

アイドリングストップ後の再始動がスムーズ。違和感も最小限

 アイドリングストップについては、エンジン始動時に若干の振動を感じますし、クリープで車が動き出すまでにも若干の遅れがあるので、違和感がないといえば嘘になりますが、再始動は早くてスムーズ。これは、エンジン始動にセルモーターを利用するのではなくハイブリッド用のモーターを利用するためです。

 そして、前回取り上げたアウディA1と大きく違うところは、再始動後に車速が0キロの状態が少し続くと、再びアイドリングストップするということ。どちらもブレーキをゆるめると再始動するところまでは変わりませんが、アウディA1は再始動後に再びアイドリングが止まることはありません。

 このフィットハイブリッドの制御については好き嫌いがあると思うので、購入前には試乗して体感してほしいと思います。ちなみに、プリウスはクリープをモーターで発生させるため、ブレーキをゆるめてもエンジンは始動しません。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.