乗り味、走り味を上質に仕上げた「プリウスα 7人乗り」岡崎宏司のクルマ DE トリップ(1/3 ページ)

» 2011年09月05日 11時00分 公開
[岡崎宏司,LUXURY TV]
LUXURY TV

著者紹介:岡崎 宏司(オカザキ コウジ)

1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。

※この記事は、LUXURY TVより転載しています。


 プリウスαが売れに売れていることは、すでに知ってのとおりです。発売1カ月で約5万2000台を受注したのですから、すごいものです。

岡崎宏司 空力性能をかなり追い求めたとのことですが、前から見た姿もなかなか精悍です

 ちなみに、トヨタが計画していた月販目標は3000台。つまり、目標の17倍を超えてしまったことになります。まあ、発売当初に目標台数を大きく超える例は少なくはありませんが、17倍以上というのは、やはり驚異的です。

 とくに、リチウムイオン電池を積んだ7人乗り=3列シート車は、電池の生産量との関係で、今(※)注文しても、納車は来年4月以降になってしまうそうです。

※編集部注:2011年6月30日現在

 プリウスαは、長さで155ミリ、ホイールベースで80ミリ、高さで85ミリ、従来型プリウスより大きくなっています。スタイリング的にも、僕の目には従来型よりカッコよく見えます。

岡崎宏司 従来型プリウスより完全にひとまわり大きくなっていますが、プロポーションはよく、85ミリも背が高くなっているようには全然見えません

 外見的には5人乗りも7人乗りも同じですが、中身は大きく異なっています。単にシートを1列増やした減らしたといった違いではありません。7人乗りは3列目シートを置くスペースを確保するために、5人乗りではリアシート後方に置かれる電池を、運転席と助手席の間に置くようにしているのです。しかも、その位置では大きな電池は置けないので、リチウムイオン電池を採用して小型化しているのです。

岡崎宏司 僕個人としては「ホワイトレンズ」が嫌いなのですが、それ以外は後ろ姿もOKです。一見して、3列シート車に見えないのもいいですね
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