第51鉄 キハ52と保存車両とホタルトレイン――房総横断ローカル線紀行(後編)杉山淳一の+R Style(6/6 ページ)

» 2011年07月12日 11時34分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]
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 帰りの列車の中、車内放送はホタルの解説になった。一斉に光って消える。これはゲンジボタルの特徴だという。生まれてから1年を幼虫で過ごし、成虫として光る時期は僅か2週間。そんな話を聞きながら、誰もがホタルの里の風景を思い出していただろう。

 「今日はおいでいただきありがとうございました」という声に、乗客全員が拍手を贈った。

東京方面へ日帰りできるように、大原行きの臨時列車が設定されていた
map 今回のルート。ここをクリックすると筆者による各ポイントについての説明が読める

前回&今回(50鉄〜51鉄)の電車賃

JR東日本 東京−五井 950円、大原−東京 1620円。

※東京近郊から出発する場合はJR東日本のホリデー・パスがオトクな場合も。2300円+400円(エリア外の茂原−大原駅間は別途乗車券が必要)

小湊鐵道 五井−上総中野 1370円

養老渓谷探勝バス 上総中野−粟又の滝(往復)  380円×2

いすみ鉄道 一日フリー乗車券 1000円

観光急行 自由席急行料金300円、指定席急行料金600円

ホタル観賞許可証 500円(期間中いつでも有効)


著者プロフィール:杉山淳一

著者近影(2006年5月に閉館した、東京・万世橋の交通博物館にて)

 肉食系鉄道ライター(魚介類が苦手)にして、前世からの鉄道好き。生まれて間もなく、近所を走っていた東急池上線の後をついていったという逸話あり。曰く「いつもそばを走ってたから、あれが親だと思った」

 コンピューター系出版社でゲーム雑誌の広告営業を経験した後、フリーライターとなる。オンライン対戦ゲーム、フリーウェア、PCテクニカルライティングなどデジタル系の記事を専門とし、日本初のEスポーツライターとしてオンライン対戦ゲーム競技を啓蒙する。

 趣味は日本全国の鉄道路線探訪で、現在の路線踏破率は約8割。著書は『もっと知ればさらに面白い鉄道雑学256(リイド社)』『知れば知るほどおもしろい鉄道雑学157(リイド社)』『A列車で行こう8 公式ガイドブック(エンターブレイン)』など。


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