大韓航空のエアバスA380がソウル/成田線に就航秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(1/7 ページ)

» 2011年06月28日 08時00分 公開
[秋本俊二,Business Media 誠]

 大韓航空のエアバスA380が2011年6月17日朝、ソウルから成田に向けて離陸した。A380を運航するエアラインとしては世界で6社目だ。3クラス制(ファースト/ビジネス/エコノミー)の場合、標準で525席設置できるA380のキャビンを、大韓航空は各社と比べて最も少ないわずか407席でレイアウト。就航初便で体験したその世界一贅沢なフライトの様子をお伝えしよう(写真撮影:チャーリィ古庄)。

飛行機と空と旅 成田に降り立つ大韓航空のA380。就航以来、日本のファンの前に毎日姿を見せてくれる

わずか94席がアッパーデッキを独占

 エアバスのオール2階建て機A380は、すでにシンガポール航空、ルフトハンザ、エールフランス航空の3社が成田に乗り入れている。それぞれのキャビンを見ると、シンガポール航空が同じ3クラスで計471席、ルフトハンザが計526席、エールフランス航空が計538席。それらに比べて、大韓航空の407席というのは驚異的な少なさだ。

 メインデッキ(1階席)にファーストクラス12席と、その後方にエコノミークラス301席を配置し、アッパーデッキ(2階席)はすべてビジネスクラスが占めている。しかもそのビジネスシートは、わずか94席しか置いていない。何と贅沢なスペースの使い方だろうか。搭載したビジネスシートは、総額2億ドルを投資して2009年に誕生した長距離路線用のフルフラットシート「プレステージスリーパー」だ。それをソウルと成田を結ぶ短いフライトでデビューさせたことにも、正直驚いた。

飛行機と空と旅 長距離路線用の豪華シートを、ソウルと成田を結ぶフライトで体験できることに

 6月17日の就航当日は、仁川国際空港で一般の乗客の搭乗開始より15分ほど前に機内に入り、新しいシートやキャビンを取材・撮影させてもらった。まずはその詳細からレポートしていこう。

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