第36鉄 夏だ! アニメがいっぱい西武鉄道沿線散歩杉山淳一の+R Style(3/5 ページ)

» 2010年08月13日 18時11分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]

ランチはアメリカンバーガー、デザートはカキ氷

 見物を終えて駅に戻ろうとしたら、なにやらアメリカンなハンバーガー屋さんを発見。「ブッチャーズ・テーブル」という名である。肉好きの心をガッチリつかむ店名に思わず引き込まれた。大きなビーフパティとベーコン、チーズ、半熟卵のアメリカンスペシャルバーガーをいただく。肉のうまみとベーコンの香り、アメリカンの名にふさわしい量だった。ポテトもついて満腹、満足。メニューにはビーフパティ2枚のビッグサイズもあったけれど、早めのお昼にしては大きすぎるだろう。でもいつか食べてみたい。

「ブッチャーズ・テーブル」のアメリカンスペシャルバーガー、1250円

 さて、次に目指す駅はガンダム像のある上井草駅だ。大泉学園駅は西武池袋線、上井草駅は西武新宿線。どちらも都心から西へ向かって伸びている路線であり、2つの駅は北と南だ。電車にたくさん乗りたいなら両路線が交差する所沢まで迂回(うかい)してもいいし、池袋で山手線に乗り換えて新宿という手もある。練馬で都営地下鉄大江戸線に乗り換えてもいい。一番近くて安いルートは両駅を結ぶバスだ。

 でも今回は、ちょっと遠回りして冷たいデザートを食べに行く。カキ氷専門サイト「トーキョーウジキントキ」で紹介されていた、ユニークなかき氷を食べたくなったから(参照リンク)。池袋線の各駅停車で19分の椎名町で下車、南へ徒歩8分の和菓子屋「ますだや」の氷紅梅シロップである。真っ白な氷の上に白あんと赤い梅のシロップ漬けが乗っていて、抹茶が添えられている。一見、梅干し茶漬けのようなルックスだが、口に含めば間違いなくカキ氷。甘酸っぱい梅の香りが広がって、さっきのハンバーガーの油をスッキリと流してくれた。

 小さなテーブルで舌鼓を打っていると、上品な奥様がお使い物の菓子折りを買いに来たり、小学生の女の子がお小遣いで水ようかんを2つ買って行ったりする。地元の人々に愛されているんだなあと思った。創業は大正時代とのこと。体の火照りも冷めて足取りも軽く、さらに南へ歩けば10分ほどで西武新宿線の下落合駅。ここから『ガンダム』の上井草駅までは各駅停車で18分だ。

「ますだや」の氷紅梅シロップ、500円。梅干しを載せたお茶漬けだと思って隣のお茶をかけちゃだめ

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