第13鉄 どどーんと、横須賀ネイビーバーガー!杉山淳一の +R Style(1/3 ページ)

» 2009年08月21日 18時47分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]

 京浜急行の駅で素晴らしいパンフレットを見つけた。「横須賀市の新名物、ネイビーバーガーを食べに行こう」という内容だ。京浜急行に乗って美味い肉を食べに行く。肉好きの鉄道好きにとって、こんなにステキな企画はない。

今回のルート(GoogleMapsで、筆者による地図のコメントと説明を確認できます)

 2008年11月、神奈川県横須賀基地のアメリカ海軍第7艦隊は横須賀市に対して、友好の証しとして海軍伝統のアメリカンハンバーガーのレシピを提供した。現在、横須賀市内の13店舗が「ヨコスカネイビーバーガー」提供店として認定されているそうだ。ヨコスカネイビーバーガーとは「0.5ポンドの100パーセントビーフパテを使ったボリュームたっぷりのハンバーガー」なのだそう。ハンバーガーと聞けば、肉好き(魚介類は苦手)には見逃せない。ぜひ食べたい。さあ行くぞ横須賀へ。品川から京急の「快特」に乗って行くぞ!

横須賀ネイビーバーガーのパンフレット

鉄道の魅力たっぷり京浜急行

 横須賀ネイビーバーガーの店舗は、京急の汐入駅付近から横須賀中央駅へ向かう「どぶ板通り」に多い。というわけで、品川駅から京急に乗ろう。列車はもちろん「快特」。以前は「快速特急」が正式名称だったが、今は「快特」が正式名だ。車両は2扉クロスシートの2100形。快特には通勤タイプのロングシート車両を使う列車と、2人掛けのクロスシートを使う列車がある。都営浅草線と直通する列車は必ずロングシートで、京浜急行内のみを走る列車のほとんどがクロスシートの2100形となる。旅気分に浸りたいなら2100形を選ぼう。京急線内の快特は、日中は20分ごとに走っている。

赤い電車の京急で珍しい「青い2100形」。羽田空港乗り入れキャンペーンで登場した(左)。2100形の客室。乗車券のみで特急風の座席に座れる(右)

 快特の車窓のポイントはいくつもある。まず品川駅を発車してすぐの左側。山手線や東海道線、新幹線の線路をまたいでいく。続いて新馬場から始まる高架区間。ここでは左側の遠くの空に注目しよう。羽田空港に着陸する飛行機が見えることがある(参照記事)。平和島駅を過ぎると高架を降りて、今度はコンクリートの柱の中を通り抜ける。これは京急本線の高架立体交差工事が進んでいるためだ。真上に新しい線路ができていて、その柱が並んでいる。進行方向を見るとSF風の眺め。タイムマシンかワープゾーンのようで楽しい。このワープゾーンの途中に快特の最初の停車駅、蒲田がある。

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