第12鉄 名古屋地下鉄めぐり杉山淳一の+R Style(3/4 ページ)

» 2009年08月08日 07時00分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]

 鶴舞線の丸の内や伏見はオフィス街だが、大須駅付近は緑も多く、大須観音に代表される門前町である。桜通線も都心から乗って郊外の駅で降りると、閑静な住宅街に変貌する。地上の路線は景色が連続しているから、駅ごとの変化が分かりにくい。地下鉄は移動中に風景が遮断されるから、駅ごとに異なる町の表情を楽しめる。そうした沿線の変化は、実は地下鉄の車内からも察知できる。駅で列車を待つ人々にスーツ姿が多ければオフィス街、普段着に近い格好の人が多ければ住宅街。そんな乗客の変化も車内の楽しみの1つだ。

桜通線。乗客ウォッチも楽しみ?

 それにしても、やっぱり明るい時間に地下鉄に乗るのはもったいない気がする。地下鉄で名古屋駅に戻ろう。実は、鉄道ファンなら明るいうちに訪れたいところがある。名古屋駅周辺の高層ビルの展望フロアだ。ここ数年、名古屋駅付近には超高層ビルがいくつもできた。名古屋駅ビルを建て替えた「JRセントラルタワーズ」「名古屋ルーセントタワー」「ミッドランドスクウェア」である。このうち、展望フロアを開放している建物は「ミッドランドスクウェア」で、入場料は大人700円。新幹線や在来線のほか、近鉄名古屋線や近鉄の車両基地も見える。ちなみに、南側「JRセントラルタワーズ」と「名古屋ルーセントタワー」の展望フロアは飲食店になっている。

名古屋の高層ビルの眺め−JRセントラルタワーズから(左上)。電車を眺めるならJRセントラルタワーズのカフェへ(右上、左下、右下)

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