テックウインドのSMB(中小規模ビジネス)向けSSD NAS「AXELBOX(アクセルボックス)」が第2世代に移行する。中小企業のテレワークにおけるファイル共有が、より快適になるようなスペックアップが行われたことが特徴だ。
長引く新型コロナウイルスの影響を受けて、テレワークを継続している企業も多いだろう。一部の職種で出社が避けられない企業であっても、テレワークを行う社員が多ければ、コミュニケーションはネットワーク経由(リモート)が主軸となる。
「Microsoft Teams」「Zoom」や「Google Meet」といったWeb会議アプリでは、ネットワークの帯域やPCの性能に応じて画質と音質が自動的に調整される。しかし、会議で共有するファイル(資料や成果物など)は、環境に合わせた自動調整に対応しない。故に、ファイルサーバには常に高いパフォーマンスが求められる。
多くの従業員が同時に使うファイルサーバは、処理パフォーマンスの高さはもちろん、トラブルが発生した際も止めずに運用できる可用性も求められる。同時に、コストについても厳しい要求があることだろう。
そこでお勧めしたいのが、テックウインドのSMB(中小規模ビジネス)向けSSD NAS「AXELBOX(アクセルボックス)」だ。
AXELBOXは、QNAP製のNASキット「TS-x73シリーズ」をベースに、ウエスタンデジタルのNAS用SSD「WD Red SA500シリーズ」をあらかじめキッティングし、テックウインドによるサポートをセットにしたことが特徴だ。
QNAPはNASキット、ウエスタンデジタルはNAS向けストレージにおいて定評のあるメーカーである。そしてテックウインドは両者の国内正規代理店として長年の実績を持つ。QNAPとウエスタンデジタルの専門家がキッティングからサポートまで行うということもあり、AXELBOXは2020年2月の発売以来、中小企業を中心に人気を博している。
この7月、AXELBOXにパフォーマンスを向上した第2世代モデルが登場する。初代からどのように進化したのか、それがどのようなアドバンテージを生むのか、大きく4つのポイントからチェックしていこう。
第2世代AXELBOXでは、ベースとなるNASが「TS-x73シリーズ」から「TS-x73Aシリーズ」に変更された。これに伴い、搭載されるCPUもAMD製の「RX-421ND」(2.1GHz〜3.4GHz、4コア)から、同社製の「Ryzen Embedded V1500B」(2.2GHz、4コア8スレッド)にパワーアップしている。
詳しくは後述するが、このCPU変更によりNAS全体の処理パフォーマンスは向上しつつも、消費電力は削減されている。
ネットワークインタフェースにも変更がある。初代は本体に1000BASE-T(1Gbps)ポートを4基、拡張カードに10GBASE-T(10Gbps)ポートを2基搭載していた。これに対し、2代目は本体に2.5GBASE-T(2.5Gbps)ポートを2基、拡張カードに10GBASE-Tポートを2基という構成になった。
複数のポートを同時に利用すれば、より多くのクライアント機器がアクセスしてきた際にアクセス速度の低下を抑制できる。ポート自体の速度も底上げされたことから、クライアント機器やルーターをアップグレードすれば、そのポテンシャルを引き出しやすくなった。
ネットワークの高速性に応えるためには高速なストレージが不可欠だ。AXELBOXはオールSSD構成であることが特徴だが、これは第2世代でも継承されている。先述の通り、搭載されているSSDはウエスタンデジタルのWD Red SA500シリーズだ。
WD Red SA500シリーズは、NAS用に設計された信頼性の高いSSDである。シーケンシャル(連続)の読み出しは毎秒560MB、書き込みは毎秒530MBと、読み書き共に高いパフォーマンスを発揮する。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2021年8月25日