今回発表されたVAIOのデスクトップPCラインアップは「VAIO type R」「VAIO type H」「VAIO type V」「VAIO type M」の4モデル。今回のモデルから従来の店頭モデル、Web直販のソニースタイルモデルに加えて、パーツ構成をユーザーが選択できる「VAIO・OWNER・MADEモデル」(オーナーメードモデル)を新たに加えた。ソニースタイルモデルはパーツ構成が固定されたWeb限定モデルという位置付けになる。
新ラインアップでは、夏モデルで導入された「FeliCaポート」搭載モデルが大幅に増え、ダブルチューナーを搭載した新開発キャプチャーカードや、Intel HD Audio準拠、SN比100dB以上、コンシューマーPCで初めてDSD録音と再生に対応、といったハイスペックを誇るソニー独自開発のサウンドエンジン「Sound Reality」などを搭載するモデルが登場する。
VAIO type Rは店頭モデルとして「VGC-RC50L7」「VGC-RC50」の2モデルを用意。ただし、この2モデルも液晶ディスプレイの有無が異なるだけで、本体スペックは同じ。
従来のVAIO type Rは上下二段に分かれたユニークな筐体で高い冷却性能と静音性能を実現していたが、今回登場したVAIO type Rは、従来モデルのコンセプトと性能を維持しながらも、筐体コストを削減するために新設計の筐体を採用した。
新しい筐体では、HDD用のシャドウベイを独立ユニットにして前部に収納しているのが特徴。ドライブベイユニットと本体の間にあけた空間から外気を取り入れ、HDDと拡張カードを冷却して電源ユニットのファンで排気される。
搭載するCPUは従来と同じデュアルコアのPentium D 820(オーナーメードモデルではPentium D 840が選択可能)。店頭モデルではHDD容量も160Gバイト×2(RAID 0構築)と従来どおりだが、メモリ容量は512Mバイト×2に、グラフィックスカードがGeForce 6600にそれぞれアップグレード。オーナーメードモデルでは、500GバイトHDDを4台搭載した2Tバイト仕様も用意された。
また、FeliCaポートを組み込んだキーボードが新たに用意され、キャプチャーカードも新開発のダブルチューナー搭載モデルが組み込まれる。
型番 | VGC-RC50L7 | VGC-RC50 |
CPU | Pentium D 820 | |
メモリ | DDR2-533/512Mバイト×2(最大2Gバイト) | |
HDD | 160Gバイト×2 | |
ドライブ | 2層式DVD+R対応DVDスーパーマルチ | |
グラフィック | GeForce 6600 | |
ネットワーク | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T | |
TVチューナー | ハードウェアMPEGエンコードカード | |
主なスロット | PCカードTypeII×1、CFカードスロット×1、xDカードスロット×1、SDカードスロット×1、メモリースティック×1 | |
主なインタフェース | USB 2.0×7、i.LINK×2、FeliCaポート(キーボード内蔵) | |
OS | Windows XP HomeEdition SP2 | |
サイズ | 幅195×高さ399×奥行き456ミリ | |
重さ | 14キロ | |
ディスプレイ | 17インチTFTディスプレイ(1280×1024ドット) | − |
実売予想価格 | 25万円 | 20万円 |
出荷日 | 9月17日 |
VAIO type Vは店頭モデルとして「VGC-VA200RB」「VGC-VA200B」「VGC-VA170B」の3モデルを、ソニースタイルモデルとして「VGC-VA200DS」「VA170S」の2モデルが用意される。
最上位モデルの「VGC-VA200DS」は、20インチワイド液晶ディスプレイを搭載したPentium 4 630モデル。今回登場するVAIO type Vで唯一デジタル放送(地上、BS、110度CS)対応チューナーを備えたキャプチャーカードを搭載。
そのほかのモデルもすべて新開発のダブルチューナー搭載キャプチャーカードを採用し2番組同時録画に対応。電源オフからでもすぐにテレビ視聴やCD、DVDの再生ができるインスタントモードもサポートされた。インスタントモードではDVDへの直接保存も可能。
VAIO type Vは奥行き約24センチのコンパクトな筐体を実現。また、周囲のインテリアに合わせられるように、液晶ディスプレイにカラーバリエーションパネルを2色(ソニースタイルモデルでは5色)用意している。
新しく開発されたソフトウェア「LifeFLOW」はアイドル状態のVAIO type Vをフォトスタンド、ニュースリーダ、世界時計、スケジューラ、音楽プレーヤーとして機能させる。
型番 | VGC-V170S | VGC-VA200DS | VGC-VA200RB | VGC-VA200B | VGC-V170B |
CPU | Pentium 4 630 | Celeron D 346 | |||
メモリ | DDR2-533MHz/512Mバイト(1Gバイト) | DDR2-533MHz/1Gバイト(1Gバイト) | DDR2-533MHz/512Mバイト(1Gバイト) | ||
HDD | 200Gバイト×2 | 250Gバイト×2 | 200Gバイト×2 | 160Gバイト×2 | |
ドライブ | 2層式DVD+R対応DVDスーパーマルチ | 2層式DVD±R対応DVDスーパーマルチ | 2層式DVD+R対応DVDスーパーマルチ | ||
グラフィック | RADEON Xpress 200M | MOBILITY RADEON X700 Hypermemory | RADEON Xpress 200M | ||
ネットワーク | 100BASE-TX/10BASE-T | ||||
TVチューナー | ハードウェアMPEG-2エンコードカード | デジタル放送対応チューナ搭載ハードウェアMPEG-2エンコードカード | ハードウェアMPEG-2エンコードカード | ||
主なスロット | TypeIIPCカード、CFカード、SDカード、メモリースティック、xDカード、スマートメディア | ||||
主なインタフェース | USB 2.0×4、I.LINK 1394 | ||||
OS | Windows XP HomeEdition SP2 | ||||
サイズ | 幅500×高さ414×奥行き242ミリ | 幅571×高さ444×奥行き256ミリ | 幅500×高さ414×奥行き242ミリ | ||
重さ | 15.7キロ | 16.3キロ | 15.7キロ | ||
ディスプレイ | 17インチワイド(1280×768ドット) | 20インチワイド(1366×768ドット) | 17インチワイド(1280×768ドット) | ||
実売予想価格 | 21万円 | 30万円 | 25万円 | 22.5万円 | 20万円 |
出荷日 | 10月8日 |
VAIO type Hは店頭モデルに「VGC-H71B2R」「VGC-H71B7」「VGC-H51B7」「VGC-H31B7」の4モデル、ソニースタイルモデルに「VGC-H71S」「VGC-H31S」の2モデルが新製品として登場する。ソニースタイルモデルは本体のみの構成。ほかは液晶ディスプレイがセット。最上位モデルのVGC-H71B2Rは20インチ液晶ディスプレイがセットになる。
上位モデルのVGC-H71B2R、VGC-H71B7、VGC-H71SはCPUにデュアルコアのPentium D 820を搭載。最廉価モデルのVGC-H31B7以外は新開発のダブルチューナー搭載キャプチャーカードを採用(VGC-H31B7も従来タイプのキャプチャーカードを搭載する)、高音質サウンドエンジンのSoundRealityは全モデルに組み込まれる。
型番 | VGC-H71B2R | VGC-H71B7 | VGC-H51B7 | VGC-H31B7 |
CPU | Pentium D 820 | Celeron D 351 | ||
メモリ | DDR2-533MHz/512Mバイト(1Gバイト) | DDR2-400MHz/512Mバイト(1Gバイト) | ||
HDD | 300Gバイト | 250Gバイト | ||
ドライブ | 2層式DVD+R対応DVDスーパーマルチ | |||
グラフィック | Intel 945G | Intel 915GV | ||
ネットワーク | 100BASE-TX/10BASE-T | |||
TVチューナー | ダブルチューナー搭載ハードウェアMPEG-2エンコードカード | ハードウェアMPEG-2エンコードカード | ||
主なスロット | TypeIIPCカード、CFカード、SDカード、メモリースティック、xDカード | |||
主なインタフェース | USB 2.0×6、I.LINK 1394×2、FeliCaポート | |||
OS | Windows XP HomeEdition SP2 | |||
サイズ | 幅100×高さ308×奥行き415ミリ | |||
重さ | 8.8キロ | |||
ディスプレイ | 20インチワイド(1680×1050ドット) | 17インチ(1280×1024ドット) | ||
実売予想価格 | 約28万円 | 約23万円 | 約20万円 | 約18万円 |
出荷日 | 9月10日 |
店頭モデルは上位機種の「VGC-M53B」(ホワイト、スカイブルー、パッションオレンジ)と下位機種の「VGC-M33B」(ホワイト)の2つ。ほかにソニースタイルモデルではPentium 4搭載モデルが用意される。
VAIO type Mは筐体カラーに新しく「パッションオレンジ」が追加。キーボードを折りたたんだ待機状態で起動する「Sound FLOW」も新しいバージョンが導入され、時間の経過とともにブロックが積みあがっていく「ボックスパズル」が6パターン収録されている。
型番 | VGC-M53B/W、M53B/L、M53B/D | VGC-M33B/W |
CPU | Celeron/2.80GHz | |
メモリ | PC3200/512Mバイト(最大1Gバイト) | |
HDD | 250Gバイト | 200Gバイト |
ドライブ | 2層式DVD+R対応DVDスーパーマルチドライブ | |
グラフィック | SiS661FX | |
ネットワーク | 100BASE-TX/10BASE-T | |
TVチューナー | ハードウェアMPEG-2エンコードカード | − |
主なスロット | TypeII対応PCカードスロット、メモリースロット | |
主なインタフェース | USB 2.0×5、I.LINK 1394×1 | |
OS | Windows XP HomeEdition SP2 | |
サイズ | 幅482×高さ301×奥行き342ミリ | |
重さ | 9キロ | |
ディスプレイ | 15.4インチワイド(1280×800ドット) | |
実売予想価格 | 約17万円 | 約15.5万円 |
出荷日 | 9月10日 |
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