日本ヒューレット・パッカード(日本HP)のノートPCというと、ややビジネスイメージが強い傾向ではある。とはいえ色がアレで堅固であるからビジネス向けというわけではない。そこはビジネスシーンならではの機能が付加されてのものだからだと考えることができ、主にオフィスで使うが自宅にも持ち帰るという、ビジネスコンシューマがターゲットになっているモデルも多い。
今回はそのような、いま現在のオフィス向けモバイルPCに求められる機能を兼ね備えるノートモデル「nx6125」を試してみた。
nx6125は、日本HPのオフィス向けモバイル・A4スリムノートと位置付けられるモデルだ。全ラインアップ中でも、処理性能と筐体サイズでもちょうど真ん中である。
同社ノートPCにおいて現在唯一となる、モバイルAMD SempronないしTurion 64を採用し、さらに指紋センサーとオプションのスマートカードなどによる、昨今オフィスに求められる管理・セキュリティ機能を兼ね備える。さらには価格も9万4500円からと、“ちょうどよい”という言葉が似合いそうな製品だ。今回はこの2つの特徴を軸に、使い勝手や機能チェックをして行くことにする。
まずは製品の仕様を確認してみよう。ちなみに今回の試用機は、nx6125シリーズの中でもオフィス向けエントリーモデルとなる「nx6125 S28/15X/256/40/D/XP」である。
CPUにはモバイルAMD Sempron 2800+を搭載し、光学ドライブにはCD-ROMドライブ、1024×768ドット(XGA)表示対応の15インチ液晶、無線LANは内蔵しないというシンプルな構成。試用機ではこれに、オプションとなるPCカード型スマートカードリーダーを搭載させている。
インタフェース類は、オフィス向けモデルといっても、ユーザーが自宅に持ち帰り、作業するといった用途も想定できることからIEEE1394やS-Video出力端子まで搭載され(S-Videoに関しては、プレゼン時に必要といったニーズがあるからだろうが)、充実している印象だ。なお、今回はそのオプションカードを試すことはできなかったが、Expressカードスロットも搭載し、対応製品も登場しだしたExpressCard/54や同34カードが利用できる。
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