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アノトペン初の実用化、○×つければ瞬時にテスト採点

» 2004年03月04日 16時54分 公開
[ITmedia]

 アノト日本、大日本印刷、日立マクセル、ワオ・コーポレーションの4社は、スウェーデンのAnotoが開発したアノトペンと専用紙を使ったテスト採点システムを共同開発したと発表した。国内初のアノトペンと専用紙の実用化となるという。

 専用の解答用紙に記入された解答に、アノトペンで○(正解)、△(一部正解)、×(不正解)をつけると、アノトペンのUSB/Bluetooth通信機能で設問ごとの正解・不正解データをサーバに転送、合計得点を算出したり、データ集計できる。

 4月から、ワオが運営する学習塾「能開センター」に導入する。能開センターでは、学校や塾、予備校などに、同システムを利用した各種テストサービスを提供する予定だ。

 新システムは特に、マークシート形式のテストを受けさせにくい小学生向けを想定。小学生の記述式テストは、採点を効率化するためにOCR処理などの手間がかかっていた。同システムでは、記述式でも選択式でも簡単に採点・集計できる。

 生徒にアノトペンを持たせ、解答を記入させながらデジタルデータ化するシステムの開発も検討する。記述式問題でも、解答にどれくらいの時間がかかったかなどを把握でき、一人一人の習熟度を詳細に把握できるようになる。

 各種テストの問題作成から専用紙への印刷、採点、データ処理、結果帳票作成までのトータルサービスとして展開。家庭学習用教材などにも広げ、今後3年間で30億円の売上げを見込んでいる。

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