News:ニュース速報 2003年6月4日 10:51 PM 更新

PalmがHandspringを買収、創業者のジェフ・ホーキンス氏がCTOに復帰

AppleとNeXTとの間に起きたようなことが、PalmとHandspringをプレイヤーに再現された。Palmが、創業者であり、同社を退社し新会社Handspringを作ったジェフ・ホーキンス氏をCTOに迎えるというのだ。そしてHandspringはPalmに吸収されることになった。

 PalmがHandspringを買収し、PalmSourceをスピンオフさせる計画であることを、同社は6月4日(米国時間)、明らかにした。

 Palmは現在、2つの会社から構成される。PalmSourceはPalmオペレーティングシステムを開発しており、もう一つがPalm Solutions Groupだ。PalmSourceのスピンオフにより、Palm Solutions GroupはHandspringと合併し、新会社を作る。新社名は今年後半に命名されることになると、Palmは表明している。

 合併後の会社はPalm Solutions Groupの現社長兼CEOであるトッド・ブラッドリー氏が率いることになる。新会社は2つのビジネスユニットに分かれ、片方はハンドヘルドコンピューティングを、もう一つはスマートフォンを担当するとPalmは説明する。現在Palmの販売マーケティング担当上級副社長のケン・ワート氏は、ハンドヘルドユニットを率い、Handspringの会長兼COOであるエド・コリガン氏はスマートフォンを担当する。

 Handspringの会長兼CPO(最高製品責任者)のジェフ・ホーキンス氏は新会社のCTO(最高技術責任者)となる。ホーキンス氏は1992年にドナ・ドゥビンスキー氏と共同でPalmを創業したが、コリガン氏と共に1998年に退社し、Handspringを立ち上げた。

 Handspringの株主はHandspringの持ち株に対して1対0.09の比率でPalmの株を獲得する。株の価格はPalmSourceスピンオフ後のPalmの株価に依存するとPalmでは話している。

[IDG News Service]