News | 2003年2月5日 11:59 PM 更新 |
DVDビデオレコーダの本格普及に向けて松下電器産業が発表した「DIGA」シリーズ。同日都内で行われた発表会では、新製品のCMキャラクタに起用された“野獣”ボブ・サップ選手が登場した。
ボブ・サップの起用についてパナソニックマーケティング本部長の牛丸俊三氏は「今回のDVDビデオレコーダは“ギガサイズ”の大々的なプロモーションを展開していく。“大容量ギガサイズのDVD録画”という新しい録画文化に相応しいキャラクターとしてボブ・サップ選手にお願いした」と説明する。
DIGAのCMキャラクターを引き受けた理由については「俺は自宅にホームシアターシステムを揃えているほどのAVオタク。その中にはPanasonicの製品も含まれている。DIGAは、AVオタクの夢が実現したような製品」(サップ選手)と、ちょっと照れながら“野獣”らしからぬコメントも。
それでも「サップ選手なら、DVDビデオレコーダをどのように使うか」の質問には、「答えは簡単。自分の出場した試合を録画して“ビーストライブラリ”を作ることだ。ガッハッハァー!」と、再び“野獣”ぶりを発揮。だが、全体的には“おとなしめ”だったのは残念なところ。特技の「片手でのリンゴ割り」よろしく、手に持ったDVD-RAMディスクを粉々に砕くぐらいのパフォーマンスが見たかった。
携帯電話でDVDビデオレコーダをリアルタイムに操作
野獣の雄叫びが響き渡る新製品発表会場の片隅で、ひっそりと参考展示されていたのが「ブロードバンドレシーバー」。「試作機ではなく、量産モデルに限りなく近い。近日発表する予定」(同社)。
DVDビデオレコーダとブロードバンドルータとの間に、このレシーバーを接続することで、インターネット対応携帯電話から録画を予約したり、その修正・確認ができたりするほか、リアルタイムで録画・再生・停止ができるという。 会場では、新製品のDVDビデオレコーダ「DMR-E80H」と同社のブロードバンドルータ「ゲートウェイステーション(KX-HGW100)」とをブロードバンドレシーバーで接続する実例が紹介されていた(携帯電話も置かれていたが、実際に操作はできなかった)。
本体前面には「アクセス」と「お知らせ(緑)/ネットワーク設定(橙)」の状態を知らせる2つのLEDが光り、右側面には「お知らせ設定」「ネットワーク設定」の2つのボタンを装備。背面にはブロードバンドルータに接続するための100BASE-TXの端子と、DVDビデオレコーダ側に接続する専用通信端子が用意されている。
実はこの商品、昨年4月にECサイト「PanaSense」を通じて1000台限定でテスト販売された「ITアダプター」(VW-NET1)の量産型だという。会場ではDVDビデオレコーダとの連携だけが紹介されていたが「基本的にはITレシーバーと同等の機能を持っているので、ITレシーバーで対応していたHDDレコーダやDVカメラの制御も行える」(同社)とのこと。
テスト販売されたITアダプターは、機能のわりにやや高価(3万9800円)だったが、今回の量産型はかなりコストダウンしているようだ。正式発表前なので価格やスペックなど詳細は教えてもらえなかったが、担当者の「いくらなら買いますか」の問いに「1万円以内」と答えたところニッコリしていた。推して知るべし、か。
さらに、本体上部には「拡張通信」と書かれた意味ありげな端子が……。
この怪しげな端子に関しては「完全にノーコメント」(担当者)。背面の専用通信端子はシリアル通信(RS-232C)だというが、「こちらの端子はもっと通信速度が速いんですかね」と聞いてみたら、再びニッコリ。近日行うという正式発表が楽しみだ。
[西坂真人, ITmedia]
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