News:ニュース速報 | 2002年9月27日 08:16 PM 更新 |
TDKは9月27日、HDDの動作時耐衝撃性を従来の約5倍となる1000Gに強化するヘッド技術を開発、2003年後半から量産出荷を始めると発表した。1.5メートルの高さからコンクリート床に落としても正常動作するHDDが実現できるという。
松下電器産業から技術供与を受けて開発した。ヘッドとディスク間の空気圧を高め、間隔を20ナノメートル以下で保持可能とするヘッド浮上面設計技術と、ヘッドアセンブリにおいて衝撃振動に対する慣性モーメントをバランスさせる機構で構成する。
HDDはコストパフォーマンスの高い大容量ストレージとして優位性が高い反面、「落とすと壊れる」耐衝撃性の低さが特にモバイル端末向けでは弱点となる。TDKは新技術で「機械デバイスでありながら固体メモリと同等の高い耐衝撃性を持つストレージに向上する」とし、従来は採用できなかった携帯電話などへの導入が進むとみている。
新技術は「CEATEC JAPAN」(10月1−5日、幕張メッセ)で展示する。
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