KDDIと吉本興業のコラボが生んだ新番組「水野キングダム」とは

» 2006年10月02日 16時36分 公開
[ITmedia]

 KDDIと吉本興業は、10月3日から携帯電話向けコンテンツと、東京メトロポリタンテレビジョン(MXTV)のテレビ番組、ワンセグデータ放送を連動させたエンタテインメントサービスを開始すると発表した(9月25日の記事参照)

 2006年10月1日、このコラボレーション番組「水野キングダム」の制作発表記者会見が、東京・渋谷のヨシモト∞ホールで行われた。

Photo 司会はカリカの林克治氏が務めた
Photo 「ケータイでもっと遊んでほしい」と高橋氏

 発表会にはKDDIでコンテンツ・メディア事業本部長を務める高橋誠氏と、吉本興業の執行役員権利開発センター長の中井秀範氏が登場。番組制作の経緯について説明した。

 高橋氏は「ケータイと放送を連動させたいとずっと考えてきた」と述べ、データ放送との連動が特徴のワンセグを使ってそれが実現できるとアピール。中井氏は、テレビ東京で放送した「秋葉な連中」でテレビとブロードバンド、携帯の連携で何ができるのかを探った事例を紹介した。

Photo 中井氏は「『秋葉な連中』ではパケット定額のない時代だったので、アコギに儲けさせてもらいました」コメントし、会場の笑いを誘った
Photo 「一匹の類人猿がギャグを発する」ところから水野キングダムという国家の歴史が始まる

「水野キングダム」はこんな番組

 水野キングダムは、リットン調査団の水野透氏を「国王」に据え、吉本興業のお笑い芸人たちが大臣となって番組進める視聴者参加型トーク&大喜利バラエティ。15世の代で滅んでしまった国家「水野キングダム」の再建を目指して立ち上がった水野16世と大臣たちが国造りのための会議を行うという設定だ。

 議会では大臣たちから毎回、さまざまな議題が提案され、視聴者のイラストや議会に参加する芸人のアイデアから優秀作品を決定。採用作品はアニメ化され、国の一部として構築されるという。完成したアニメーションはデジタルコンテンツとして配信され、将来的には作品の商品化なども視野に入れ、幅広く展開するのが目標だ。

Photo 国王・水野16世と山崎大臣。国王の水野16世は、元格闘家の前田日明氏の言葉を借りて建国の誓いとした
Photo 千原ジュニア大臣とケンドーコバヤシ大臣。千原ジュニア大臣は、「セットを見て、これは大人の悪ふざけだなと思った。上手にフェードアウトしていきたい」と笑いを誘った

Photo 宮川大臣と山里大臣。宮川大輔大臣は、流された番組紹介ビデオを見て「さっぱりわからん」とコメント。山里大臣(南海キャンディーズ)は、「ボクも1人で仕事をもらえるようになりました。大事な仕事を大切にしたい」と自虐的な発言
Photo タカアンドトシの両大臣。タカ大臣は「お国のために頑張る」と意気込む

 「みなさんはワンセグを見たことがありますか?」という記者の質問には、国王・大臣ともに「みんな見てる、みんな見てる」と猛アピール。千原ジュニア大臣、ケンドーコバヤシ大臣らは「俺ら、ワンセグ世代!」「そうそう、松坂世代みたいなもんよ」と、ワンセグを持ち上げて場を盛り上げた。

 「水野キングダム」は東京MXテレビのほか、SkyPerfectTV!284チャンネルの「ヨシモトファンダンゴTV」、CATVなどで放送される。モバイルサイトには http://www2.fandango.co.jp/m/mk/ からアクセスでき、月額利用料金は210円。

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