ダイヤルキー部分を、手書き入力エリアとして使う──。そんなユニークな機能を持つ携帯が登場した。鳥取三洋電機が開発した「W42SA」(8月28日の記事参照)だ。
「スムースタッチ」と名付けられたこの機能は、文字入力、メニュー操作、ロック解除、カメラのオートフォーカス操作の4つの機能を、ボタンの押下ではなく指をすべらせて行えるようにしたもの。ダイヤルキーの裏に静電式のセンサーを搭載し、ダイヤルキーエリアを手書き入力エリアとして使えるようにした。操作感は、PCのタッチパッドに似ている。
手書き入力文字の認識精度は、対応する文字をひらがなとカタカナ、英数字に限っているためか、比較的高い印象を受けた。ただ濁点を入力する際、ゆっくり入力していると濁点入力前の文字を認識してしまうこともあるなど、スムーズに使いこなすには多少の慣れが必要かもしれない。なお、手書き確定時間は「早い」「普通」「遅い」の3種から選べ選択可能だ。
カメラのオートフォーカス操作と連携したスムースタッチはなかなか便利だ。[1]から[9]キーのいずれかのキーに触れるとオートフォーカスが作動し、フォーカスが合うとピピッと音が鳴って知らせる。あとはキーを押し込めばフォーカスがロックされ、シャッターが切れる仕組みだ。
スムースタッチをオフにすれば普通の携帯電話として利用でき、4つの対応機能のうち、任意の機能だけをオンに設定して使うことも可能。文字入力時のみスムースタッチをオンにすれば、メール作成時やURL入力時など、文字を入力するシーンでのみスムースタッチが有効になる。
W42SAは30代の女性をメインターゲットとしている。「爪を伸ばしている女性でも、スムースタッチを使って指の腹でメニュー操作や文字入力を行える」(説明員)。開いても閉じてもヒンジ部が出っ張らないフラットなラインにもこだわったという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.