夏モデルを触って試せる──新端末で賑わうドコモブースワイヤレスジャパン2006

» 2006年07月19日 23時39分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 ドコモブースは、一般向けに初披露された新端末のタッチアンドトライコーナーが賑わっている。発表会ではモックアップのみが展示されたHSDPA端末「N902iX HIGH-SPEED」「M2501 HIGH-SPEED」が各種機能を試せる状態で登場したほか、今夏以降発売される702ixシリーズ、法人向けのフルキーボード付きWindows Mobile端末「hTc Z」を手にとって試すことができる。ただモトローラ製の「M702iG」と「M702iS」はモックのみの展示となっている。

Photo 702ixシリーズは、「M702iG」と「M702iS」以外は実際に手にとって試せる
Photo 台湾HTC製のWindows Mobile端末「hTc Z」は、説明員が手にしているのを含め、8台の実機を用意。側面のジョグダイヤルが便利だと説明員
Photo 動く状態で初披露されたHSDPA端末「N902iX HIGH-SPEED」。HSDPAのエリア展開については「東京23区から開始し、今年度末までに全国の人口カバー率7割を目指す」としている

骨伝導レシーバーや燃料電池の充電器、アルコールチェッカーも

 端末以外にも見どころは多い。出展を予告していた骨伝導レシーバーマイク「Sound Leaf」(7月18日の記事参照)や、燃料電池を利用したFOMA用小型充電器(7月14日の記事参照)のほか、遠隔操作でドライバーが飲酒していないことをチェックするシステム(6月15日の記事参照)も展示している。

Photo タニタ製のアルコールチェッカー「HC-208D」を携帯に接続したところ。チェッカーの右上にある管に息を吹き込むと呼気の中のアルコール度が表示される
Photo アルコール度はテレビ電話経由で会社側に送られる。PCにテレビ電話ソフトをインストールすれば、会社側のPCとFOMA端末との間でテレビ電話もできる

「FOMA AVユニット」がLAN対応に

 FOMA経由で家電を遠隔制御できるようにする「AVユニット」(2005年7月の記事参照)は、LAN対応のバージョンが新たに開発された。今秋にもサンプル出荷を開始するとしている。

Photo LANのインタフェースを備えた新しいAVユニットは、ARM9のチップを搭載している。Linux OSの採用により、制御プログラムの開発が容易だという

 AVユニットは、ロボットや監視カメラ、家電などに組み込むことで、遠隔地からFOMA経由で各種操作を行えるようにするもの。ドコモはAVユニットを使った製品の開発をサポートするプログラムを実施しており、今では参加メーカーが250社を超えたという。AVユニットを採用した製品も増えつつあり、今秋には自宅のインターフォンを鳴らした来客にFOMAで対応できる製品も登場する。

 新たなFOMA AVユニットでは、ニーズが高かったLANのインタフェースをボード上に装備。AV機器を接続したサービスを展開しやすくするための、ビデオエンコーダやデコーダもボード上に搭載しながら、サイズは従来のAVユニットと同等の名刺サイズに抑えている。

Photo 自宅のインターフォンが鳴るとFOMAにテレビ電話がかかり、出先から対応できる。オーデリックが製品化し、今秋にも販売を開始する
Photo AVユニットをケースに入れ、各種外部インタフェースをすぐに使えるようにした「Viewerport-life」も販売する。テレビに接続すれば、自宅のテレビをテレビ電話用途で利用できる

Photo ゼットエムピーの二足歩行ロボット「nuvo」がFOMAに対応。外出先からnuvoにテレビ電話をかけて室内の様子を確認したり、消し忘れたエアコンや電気をオフにしたりできる
Photo デモでは背中にFOMAカードを差していた

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