写真で解説する「キッズケータイpapipo!」(1/2 ページ)

» 2006年03月16日 20時40分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 ウィルコムのW-SIMを採用した、最初のサードパーティ製PHSとして登場したのがバンダイの「キッズケータイpapipo!」(3月16日の記事参照)。子供が自ら“いつも持っていたい”と思うような楽しさと、持たせる親が安心できる安全機能にフォーカスして開発された端末だ。価格はオープンプライスで、Webでの販売価格は1万4800円を予定している。

Photo 「ちゃおスタイルバージョン」。コミック誌「ちゃお」とのコラボで生まれた
Photo バンダイならではのPHS「たまごっちバージョン」
Photo 「ぱひぽブルー」

 「ぱひぽブルー」「たまごっちバージョン」「ちゃおスタイルバージョン」の3種が用意される。背面の透明カバーを外し、中のシートを取り替えられる着せ替え機能を備えており、各色ごとに異なる3種のシートが付属する。

Photo 左がちゃおスタイルバージョン、右がたまごっちバージョン。たまごっちバージョンは、キー部分にたまごっちで使われているフォントを採用した
Photo 背面に付いている透明のカバーを外してシートを付け替えられる。着信通知ランプはカメラの横にあり、シート越しに光る
Photo 丸みを帯びたコンパクトなデザイン。内部ソフトの開発については、携帯の設計に詳しい会社が協力したという

子供の居場所をいつでも把握──4つの安心機能

 キッズケータイpapipo!は、見知らぬ人とのやりとりから子供を守るための工夫が盛り込まれている。Webアクセスは、バンダイが提供する子供専用サイト「キッズスタジオ」(月額525円)以外のサイトにはアクセスできないようになっており、メールの文中に挿入されるURLやメールアドレス、電話番号にもアクセスできない仕組みになっている。

 ほかにも4つの安心機能を備えている。1つは、知らない人からの通話やメールから子供を守る「安心モード」。これをオンにすると、プロフィール帳(アドレス帳)に登録した相手だけと通話やメールを行えるように設定され、位置情報通知機能もオンになる。登録は、親がパスワードを入力しないと行えない仕組み。子供の成長に合わせて機能をオフに設定することもできる。

 2つ目は、専用ロックネジを採用したバッテリーとW-SIMカバー。付属の専用ドライバーを使わないと、いずれも取り外せない機構を取り入れた。

Photo 端末の底面。上部にW-SIMスロット、下部にバッテリーが収められている。いずれのカバーも付属の専用ドライバーを使わないと外せない
Photo W-SIMスロットのカバーを外したところ

 3つ目は、十字キーの下に付いている緊急ボタン。長押しすると、あらかじめ登録した1件の電話番号に自動で通話発信するものだ。

Photo 家のアイコンが付いているのが「緊急ボタン」。よくある防犯用途のブザーではなく、自動通話発信機能を搭載した。理由は、防犯ブザーは既に持っている子供が多いからだという
Photo ストラップホールはヒンジ部の左右両方に付いている。両方に付けてバッグのように持つことも

 4つ目は、位置情報サービス。PHSの基地局情報に基づく位置情報を活かした4つのメールサービスを用意した。PHSの基地局ベースの位置情報は、GPS衛星を使った携帯の位置情報に比べると詳細な位置を把握できないが、半面、屋内の位置検索に強いとウィルコムは説明。コストなどとの兼ね合いから、GPSの搭載は見送ったという。

 子供からのメールに町名までを把握できる位置情報を自動で添付する「安心ココダヨ!メール」、親が件名にパスワードを入れてPCやPHS、携帯電話からキッズケータイpapipo!宛てにメールすると、位置情報の入ったメールが返信される「安心ドコカナ!メール」、不測の事態で電源がオフになったときに位置情報入りのメールが自動送信される「安心電源オフ!メール」、バッテリー容量が少なくなったときに位置情報入りのメールが自動送信される「安心バッテリーチェック!メール」がプリセットされている。

 バンダイは、他社の子供向け携帯に対するアドバンテージについて「利用登録を行う必要なく位置情報サービスを利用できる」点を挙げている。

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