NTTドコモは1月23日、OSにWindows Mobile 5.0を採用した端末を導入することを発表した。製造メーカーは台湾のHigh Tech Computer Corporation(HTC)で、ドコモブランドではなく、HTCブランドで販売される。価格は未定。
同端末では、PCのキーボードに似た配列のQWERTYキーボードを採用しており、W-CDMAとGSM/GPRSのデュアル端末で、無線LANも利用できる。音声通話、テレビ電話、パケット通信に対応している。iモードには非対応。
Windows Server/Exchange Serverとの連携機能を持ち、Windows Mobileに含まれるOutlookで、PC向けのメールやスケジュールなどを参照できるようになるほか、社内で利用しているグループウェアとの連携機能を備える。
発売は2006年下期を目指す。ドコモでは、同端末を業務用端末と位置づけており、「法人に限定して販売する予定で、個人への販売は行わない」(ドコモ広報部)としている。
ドコモにとって、QWERTYキーボード付きの携帯電話は、シャープ製FOMA端末「SH2101V」(2002年8月9日の記事参照)に続き、2機種目となる。「HTCは通信機能付きのPDAでは実績のあるメーカーなので、今回開発をお願いした。また今回の端末について、元になるモデルはない。現在開発中」(ドコモ広報部)
HTCでは1月19日から、Windows Mobile 5.0端末「Cingular 2125」を製造、米Cingularブランドで販売しており、米国初のWindows Mobile 5.0端末となっている(1月19日の記事参照)。
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