「“使いやすさ”“健康”“安心・安全”の3つのニーズに応える」──こんな観点から開発されたのが、ユニバーサルデザイン携帯「らくらくホン」の新モデル「FOMAらくらくホンII」だ(8月9日の記事参照)。
らくらくホンは、「6月末時点で約395万契約」(ドコモ)という人気シリーズ。大きく押しやすいボタンや視認性のいいダイヤルキーの文字などの特徴から、50代、60代のユーザーに売れているという。
らくらくホンとしては6代目、FOMAらくらくホンとしては2代目となるFOMAらくらくホンIIは、ターゲットとなるユーザー層のニーズを反映させた端末に仕上がった。
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開発に当たっては、ユーザーニーズのアンケートを行ったとNTTドコモ プロダクト&サービス部第三商品企画担当部長の中村吉伸氏。その結果、40歳以上のユーザーが携帯電話に望む上位7つの機能のうち、6つが「操作性や使いやすさを重視したもの」だった。
また50歳以上を対象とした調査では、ライフスタイルを重要視するキーワードが上位に上がっていたのに加え、6割以上が生活面で何らかの不安を抱えていることが分かったという。「うち50%が健康面での不安を感じている」(中村氏)
こうした調査結果から導き出されたのが“使いやすさ”“健康”“安心・安全”というキーワード。これを軸にした、「聞きやすさ」「分かりやすさ」「見やすさ」「使いやすさ」「安心・安全」「健康」という6つの観点から新機能が考慮された。
聞きやすさをサポートするのは「ゆっくりボイス」と「はっきりボイス」。ゆっくりボイスは、通常の会話を約0.7倍遅くして、相手の声がややゆっくり聞こえるように変換する機能。富士通の独自技術を使ったもので、通話中に側面のカメラキーを押すことで機能をオンにできる。
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