使いやすさ、健康、安心・安全のニーズに応える──「FOMAらくらくホンII」(1/2 ページ)

» 2005年08月09日 20時35分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 「“使いやすさ”“健康”“安心・安全”の3つのニーズに応える」──こんな観点から開発されたのが、ユニバーサルデザイン携帯「らくらくホン」の新モデル「FOMAらくらくホンII」だ(8月9日の記事参照)

 らくらくホンは、「6月末時点で約395万契約」(ドコモ)という人気シリーズ。大きく押しやすいボタンや視認性のいいダイヤルキーの文字などの特徴から、50代、60代のユーザーに売れているという。

 らくらくホンとしては6代目、FOMAらくらくホンとしては2代目となるFOMAらくらくホンIIは、ターゲットとなるユーザー層のニーズを反映させた端末に仕上がった。

 ディスプレイの下に装備された3つのワンタッチボタンも健在。長押しは電話の発信、単押しすると登録相手へのメール、電話、テレビ電話のガイド画面が表示される


 着信すると光って知らせる発話ボタンを装備。メールやWebの内容や、メニューなどを読み上げる「読み上げ機能」も引き続き搭載された。読み上げが肉声に近くなり、辞書の語彙も強化されたという


 メニューにはイラストや対応するテンキーの数字が表示されるようになった


 待ち受け画面にはiモードへのアクセス方法が常に表示される(左)。電話が着信すると、どのボタンを押せばいいかがイラストで表示される(中)。不在着信時にも、どのボタンを押せば誰からかかってきたのかが分かるようイラストのガイドが出る(右)

月末にはもう一つ面白い端末を発表する──ドコモ

 「DOLCE」「FOMAらくらくホンII」とドコモの企画端末ラッシュが続いている。NTTドコモ プロダクト&サービス部第三商品企画担当部長の中村吉伸氏によれば、今月末にもう1つ面白い端末をリリースする予定だという。詳細は明かされなかったが「期待してください」というから楽しみだ。

キーワードは“使いやすさ”“健康”“安心・安全”

 開発に当たっては、ユーザーニーズのアンケートを行ったとNTTドコモ プロダクト&サービス部第三商品企画担当部長の中村吉伸氏。その結果、40歳以上のユーザーが携帯電話に望む上位7つの機能のうち、6つが「操作性や使いやすさを重視したもの」だった。

 前モデル「FOMAらくらくホン」の満足度調査。ディスプレイしたに備えられた3つの「ワンタッチダイヤル」は満足度100%


 携帯を持っていない人が購入時に気にする点を著差した結果。「操作が簡単で使いやすい」「操作ボタンが大きい」など、操作性に関わる点を気にするユーザーが多いことが分かる

 また50歳以上を対象とした調査では、ライフスタイルを重要視するキーワードが上位に上がっていたのに加え、6割以上が生活面で何らかの不安を抱えていることが分かったという。「うち50%が健康面での不安を感じている」(中村氏)

 こうした調査結果から導き出されたのが“使いやすさ”“健康”“安心・安全”というキーワード。これを軸にした、「聞きやすさ」「分かりやすさ」「見やすさ」「使いやすさ」「安心・安全」「健康」という6つの観点から新機能が考慮された。

「ゆっくりボイス」「はっきりボイス」

 聞きやすさをサポートするのは「ゆっくりボイス」と「はっきりボイス」。ゆっくりボイスは、通常の会話を約0.7倍遅くして、相手の声がややゆっくり聞こえるように変換する機能。富士通の独自技術を使ったもので、通話中に側面のカメラキーを押すことで機能をオンにできる。

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