ドリームテクノロジーズと平成電電は2006年にも、WiMAXとWi-Fiを組み合わせた全国向け高速データ通信サービスを開始すると発表した。両社が出資するジャパンワイヤレスがサービス主体になり、全国15万〜20万カ所に無線アクセスポイントを設置する。サービス価格は「既存事業者の半額で使い放題を実現する」とうたうが、詳細は未定。
広範囲をカバーする基幹網としてWiMAXを使用し、足回りにはWi-Fiを利用する。「WiMAXが枝、Wi-Fiが葉の関係」(ドリームテクノロジーズ)。WiMAXは1アクセスポイントあたり2〜3キロをカバー可能で、最大75Mbpsの通信速度を実現する。Wi-FiにはMIMO(Multiple Input Multiple Output)の技術を導入し、最大108Mbps、半径最大600メートルのカバーエリアを実現するという。
ビジネスモデルとして、一般ユーザーにアクセスポイントを無償配布しサービスエリアの拡大を目指す。また、本屋、ビデオ屋などの店舗などにアクセスポイント付きのマルチメディア端末「デジらく」を導入してもらう予定という。
WiMAXは現状、技術規格としてどの帯域を利用し、どの事業者に免許を割り当てるかが未定の段階。ジャパンワイヤレスではさしあたり、免許の割り当てを受け2006年上期のサービス開始を見込んでいる。企業などを対象としたWi-Fiのみのサービスも、2005年中に開始する予定。
なお、当初はPCカードでのデータ通信サービスを提供する予定だが、「2006年頃にはWiMAXを利用して音声通信サービスも開始したい」という。
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