4年ぶりのリバイバル──復活のG'zOne発表

» 2005年05月26日 15時52分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 「Revolution(革命)のRであり、Racing(レーシング)のRであり、そして開発チームにとっては、4年も歳月がかかった“Revival(リバイバル)”のRでもある」──。「G'zOne TYPE-R」(5月26日の記事参照)の発表会会場で、au商品企画本部の酒井清一郎氏はそうコメントした。

G'zOneの最新モデル、TYPE-R。業界に革命を起こすという意味の“Revolution”、タフネスボディーのデザインテーマである“Racing”からTYPE-Rと名付けられた。カラーラインナップは3色

 G'zOne TYPE-R(5月26日の記事参照、以下G'zOne)の基本コンセプトは、「タフネス性能」。しかし、ただ耐水・耐衝撃にしただけではなく、使いやすさのためのさまざまな機能を盛り込み、ハード・ソフトの両面で作り込んだ端末になっている。

JIS保護等級7相当の耐水性能

 携帯電話に水は大敵だが、G'zOneはJIS保護等級7相当の防水性能を誇る。防水・耐水性能にはさまざまなレベルがあるが、等級7は、水深1メートルの水槽に沈めた状態で30分放置しても性能を保てるという、電子機器としてはかなり高いレベルだ。会場では、水槽の中に30分程度G'zOneを沈めておき、取り出して電話をかけると問題なくつながる、というデモンストレーションが行われた。

G'zOneはJIS保護等級7相当の防水性能。会場では、水槽の中に30分程度G'zOneを沈めておき、取り出して電話をかけると問題なくつながる、というデモンストレーションが行われた。
ヒンジ部分からどうしても水が入ってしまうため、折りたたみ携帯で防水を実現するのは非常に難しい。TYPE-Rでは発想を転換し、ヒンジには水が入ってもOKだが、その先には水が入らないようにすることで折りたたみ形状を実現した

 耐衝撃性能は、防水性能のように適切な指標規格がないので難しいが「10メートルから落としたらさすがに壊れるだろうが、固いコンクリートなど条件の悪いところで、人が普通に携帯を使う高さから落としても大丈夫」なレベルだという。

 2000年から2001年にかけて、「C303CA」「C311CA」「C409CA」「C452CA」と4種類のG'zOneシリーズがこれまでリリースされているが、そのどれもがストレート端末だった。しかし「今の主流は折りたたみ端末。また、QVGA液晶を必ず搭載しなくてはならなかった」という理由により、「折りたたみ形状でタフネス」を目指すことになったという。

 通常の携帯電話は、まず搭載する基本スペックが決まっており、その機能を盛り込める姿を探る形で開発が行われる。しかしG'zOneではまず最初にデザインモックアップが作られ、その中に可能な限り機能を盛り込む、という開発方法を採った。「G'zOneは“デザインオリエンテッド”。まずパッケージありきで、コンセプトを中心に企画・設計をした。WINも考えているが、今回のタイミングには間に合わなかった」(酒井氏)

G'zOneの世界観

 タフネス性能ともう1つこだわったのが“日常生活での使いやすさ”だ。「長い時間、愛着を持って使える端末。使い込むほどに、その使い勝手の良さが分かる端末に仕上がった」と、酒井氏は胸を張る。

 背面液晶は、カシオ計算機の腕時計「G-SHOCK」シリーズをイメージさせる、1インチの丸形液晶を採用している。常時表示可能で、非常に視認性が高く、時計としての使い勝手は非常にいい。

 待ち受け時計としての表示だけでなく、ストップウォッチ、アラーム、カウントダウンタイマー、方位磁石として使える。方位磁石はEZナビウォークと連動している。

本体側面のモードボタンを1プッシュすると、背面液晶に方位磁石が表示される(左)。メイン液晶にも表示され、ここから1キーでEZナビウォークが起動する(右)
ボディカラーに合わせて、ダイヤルキーに使われているLEDも色を変えている。左から「グリーンフラッグ」「ブラックマーク」「レッドゾーン」

 メイン液晶は2.2インチのQVGA。待ち受け画面やメニュー画面、各種操作音も、統一感のあるものが用意される。電源オン/オフ時に、GTカーが走るアニメーションが表示されたり、Flashアニメーションも「G'zOneを工場で製造し、宇宙に出荷する」など、ストーリー性のあるものが用意されている。

 アウトドアでの利用シーンを想定した工夫も施されている。手袋をしていても押しやすい突起形状のダイヤルキー、滑り止めのための本体のディンプル加工などがそれだ。1プッシュで方位磁石を呼び出したり、ライトを点けたり、ブザーを鳴らしたりといった操作もできる。

 価格は明かされなかったが、通常のCDMA 1X端末より少々高めの値段設定だという。「完成度の高い、非常にコンセプシャルな製品なので、その価値を認めてほしい。そういう価格設定にすることを考えている」という。

新機種はいつ発売?と思ったら→「携帯データBOX」
  • 各キャリアの「新機種発売日情報」
  • 未発表の端末情報をお届けする「JATE通過情報」
  • 新機種の売れ筋が分かる「携帯販売ランキング」

携帯データBOXそのほか、各端末情報が一望できる“機種別記事一覧”が新登場〜いますぐパワーアップした携帯データBOXをチェック!
携帯データBOXは、ITmediaモバイルトップページのメニューバー右側からもアクセスできます。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年