寄せられた意見を分析していくと、いくつかに分類できる。まず目立ったのが「音質を良くしてほしい」というもの。音楽ケータイなのだから、これは当然の要求といえる。
「長い再生時間」を求めるユーザーも多かった(4月22日の記事参照)。多くのユーザーが「数時間で電池が切れ、通話できなくなるのは困る」と答え、10〜30時間の持ちが必要であると考えている。
音楽ファイルを貯めこむための、メモリ容量を求めるユーザーも相当数いた。「ギガクラスの容量が必要」「HDDを内蔵してほしい」という声が多く、従来機種の数十Mバイトレベルとは別次元の容量がほしいようだ。
なお、これに関連してメモリ媒体にこだわる声も多く聞かれた。「SDカード対応を」「いや、メモリースティックDuo対応を」と各人なりの主張があったが、珍しいところではPSP向けの「UMDディスクに対応してほしい」なんていう意見もあった。
音楽ケータイとして、気になるのはやはり「使い勝手」。使い勝手といってもさまざまな意味があるが、1つは、音楽ファイルの扱いやすさがある。
「AACやMP3など、現在利用している規格を再変換せずに気軽に取り込める」ことを重視するユーザーも多い。特に、MP3に対応するかどうかを注目する向きが強いようだ。PC側のツールに著作権保護機能がかかりすぎて、操作が煩雑なのは嫌だという声も多かった。
ほかに、音楽再生中に着信したらどうなるのかを気にするユーザーも多かった。やはり“音楽ケータイ”は携帯電話であるという、当たり前のことを重視すべきのようだ。
ちなみに、回答の中に1つ、個人的に気に入った答えがあった。
「音楽ケータイに何を求めますか?」
「やすらぎ」
音楽携帯メーカーは、こうした意見を大いに参考にしてほしいものだ。
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