ビジネスコンシューマ向けのFOMA「M1000」が発表された(4月14日の記事参照)。米Motorola製で、W-CDMA端末「A1000」がベースとなっている。
基本的な位置づけは“PDAとしてのFOMA”だ。OSにSymbian OSを採用し、PCとのデータシンクロやインターネットメールアカウントの送受信、添付されたExcelやPDFファイルの閲覧など、PDA的な機能が豊富にそろっている。
無線LANやBluetoothも備えるなど、まさにPDA+FOMAといった印象だ。
逆にiモード機能は一切備えない。「iモード機能については敢えて入れていない。PDAと携帯を融合してオープンプラットフォームを目指した。iモードとは異なる領域を広げていきたい」(ドコモ)
注意点としては、iモードメールが利用できないこと。またiモードサイトが閲覧できないほか、iモードコンテンツも利用できない。iアプリも動作せず、Symbian OS向けのアプリ(NokiaのSeries 60対応アプリとは異なり、A1000などが使っているUIQ2.1対応のアプリ)を使うことになる。
まず本体にはダイヤルボタンがない。2.9インチ(208×320ピクセル)のタッチパネルを使って基本的な操作を行う。右の赤いオンフックボタンを押すと画面にテンキーが表示され、そこから電話番号を入力する。
タッチパネルは「Haptics」という技術が使われており、入力が行われると振動で教えてくれる。ボタンのクリック感の代わりだ。
A1000との大きな違いは、無線LAN(Wi-Fi)を搭載していること。また、日本語入力機能を備え、DECMAの手書き文字入力機能も搭載している。ドライブモードなどもFOMA向けにカスタマイズされた部分だという。
試作機ということもあるかもしれないが、動作は多少もっさりしている。特にWebブラウザの動作はキビキビという感じではなかった。
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