音楽機能を徹底強化〜Motorola、3つの音楽ケータイを披露Motorola M3 Summit(1/2 ページ)

» 2005年03月24日 23時36分 公開
[鈴木淳也,ITmedia]

 大西洋に面した美しいビーチを擁し、南国リゾートとして数多くの観光客が訪れる米フロリダ州マイアミで、3月23〜26日の4日間にわたって「M3 Summit」(Miami Music Multimedia)という音楽イベントが開催されている。同イベントでは、音楽、アート、ファッションなどの最新カルチャーをテーマに、ラテンアメリカの雰囲気漂う照りつける太陽の下に業界関係者が集まり、今後の音楽ビジネスの方向性を模索するというものだ。

 M3 Summit開催中のマイアミは、すでに夏の雰囲気が漂っている

 これだけだとピンとこないが、スポンサーにMotorolaなどのIT系企業の名が加わってくると話は変わる。このイベントでは、音楽シーンと技術融合が1つの大きなテーマになっている。iPodに代表される携帯オーディオ装置が一般の人々にまで広く浸透し、今後はさらに携帯電話などとの融合も進む。ラジオを聴くように、どこにいても好きな音楽を楽しめる時代がすぐそこにきているのだ。

音楽シーンを強く意識した3つの新製品

 M3の開催に先立って米Motorolaが主催したパーティでは、携帯と音楽の融合を意識した3つの新製品とサービスが紹介された。新端末はいずれも音楽再生機能を備え、複数の音楽フォーマットへの対応やPCとの連携機能、音楽用途を強く意識したジョグダイヤルなどの操作系統などを装備。これまでの音声通話機能をメインに据えた携帯電話とは別の方向性を模索したものとなっている。

 新製品の「Motorola E680i」は(2005年2月の記事参照)、タッチパネル式のQVGA(240×320ピクセル)大画面ディスプレイを備えた携帯電話だ。ダイヤルキーなどが配置されていないため、一見するとPDAのようにも見える。音楽だけでなくMPEG-4の動画再生もサポートするほか、MP3、WMA、RealAudio/Video、MIDI、WAV、AACなどの多彩なファイル形式もサポートしている。そのほか、ゲームを含むJ2MEベースのアプリケーションの実行やBluetoothによるPCとの同期、最大8倍デジタルズームの30万画素カメラ、FMラジオ、SDカードスロットなどの機能も備え、オールインワン型の製品となっている。

 新製品のE680iは、前モデルのE680と同様の形状をとりつつも、さらにマルチメディア機能が強化されている(左)。E725は音楽機能に特化した携帯電話であり、写真のようにフル規格のイヤホンを装着できる(右)

 2つめの「Motorola E725」は、E680iよりも音楽機能を意識した製品だ。ダイヤルキーの一般的な操作系統に加え、回転式のジョグダイヤルを使って素早く目的の音楽を再生可能になっている。PCとの同期だけでなく、携帯電話のネットワークを使って直接音楽をダウンロードすることも可能だ。そのほか、3Dステレオサウンドスピーカー、5-Bandグラフィックイコライザー、リズムと同期して点滅するライトなど、音楽機能が集中的に強化されている。3つめの「Motorola E685」はシンプルなボディながら、フル規格のステレオジャックを備えており、本格的なヘッドフォンで音楽を楽しむことができる。

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