地球に優しく人に厳しい〜「愛・地球博」お食事事情Mobile Weekly Top10(1/2 ページ)

» 2005年03月24日 18時56分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 今週のトップ10を振り返ると、1位は携帯フルブラウザ3種の比較、2位が「携帯はどこまでiPodになれるか」(サブタイトルがないと、内容はムックの紹介だとは分からないタイトルでしたね)、3位がウィルコムのジャケットフォンの話題。しかしそんなことには全く関係なく、今回のトップ10では、明日から愛知で行われる万博の食事事情についてお伝えしたい。

 明日25日に開幕する愛・地球博。実は万博会場へのビン、缶、ペットボトル、弁当の持ち込みは禁止されている。入場時には厳重なセキュリティチェックがあり、上記のものを持ち込むと、その場で没収される。なお水筒の持ち込みは可、菓子パンも開幕直前に持ち込みOKになったが、基本的には入場者はほとんど全員、会場内の飲食施設を利用することになるはずだ。

 開幕前の18〜19日に、記者は取材をする機会に恵まれた。東京に戻ってきてからあちこちで「万博どうだった?」と聞かれるのだが、思い出すのは寒さとひもじさと行列、そしてとんでもなく飲食物が高かったことばかり。ああ、思い出すだにひもじかった……。

内覧初日、高級トルコ料理を食べる

 取材初日の18日はプレスのみが招待されての内覧会だったため、会場内の混雑はそれほどでもなかった。万博といえば、最新技術が披露されるだけでなく、「万国博覧会」の略称であることからも分かるとおり、世界各国のパビリオンが大きな目玉。パビリオンでは文化的な展示がされるだけでなく、その国の食べ物を販売しているところも多い。

 記者は初日、トルコ料理レストランで昼食を取った。トルコ料理が食べられる場所は会場内にいくつかあるが、訪れたのは東京・神楽坂にあるトルコ料理店「ソフラ」が出店しているレストラン。ソフラはトルコ大使館の人々も常連という有名店で、味は折り紙付き、ただし値段も高め、という高級レストランだ。

「ソフラ」のランチ。スープ、サラダ、メインディッシュ、デザート、パンなどを盛り合わせたセットになっている(左)、レストラン内ではベリーダンスのショーも行われていた(右)

 店内はカフェテリア形式で、好きな料理を指さして選べるようになっている。レンズ豆のスープ、レバーを混ぜたピラフ、ナスの料理などなど、どれもさすがソフラ、という感じで、味はかなりおいしかった。デザートのライスプティングも、トルコで食べるような脳天突き抜け系の激甘テイストでなく、日本人向けの上品な甘さ。ただしまだまだスタッフが慣れていないようで、料理が冷め気味だったのは残念だ。

 もう一つ残念だったのは値段。料理はデザートまで含めてセットで2000円、コーヒーは別料金で350円。記者にとって、昼食で2350円は大変な贅沢である。「まあでも、ソフラは高級店だし仕方ないか」と思いながらレストランを後にした。しかし翌日、これは決して高くなかったことを思い知らされることになる。

 各国のパビリオンも見て回ったが、18日〜20日の内覧期間中は、まだまだ飲食施設までオープンしているパビリオンは少なかった。飲食施設を運営しているパビリオンはどこも大行列。とくに人気があったのは、「タパス・バー」で伝統料理が食べられるスペイン館、特産の各種ビールが飲めたり、チョコレートやワッフルが買えたりするベルギー館など。また、アフリカ館のそばにはスタンドがあり、甘えびのフライやジュースなどを購入できる。ここは比較的混雑は少なめだ。

「タパス・バー」が人気のスペイン館。外まで行列が続いていた(左)。ブルガリア館では軽食やお菓子などを販売するとパンフレットにはあったが、内覧日にはバラの紙パックジュースとバラのジャムをカウンターで売っていただけだった(右)

内覧2日目、パンの値段に驚く

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