ウィルコム用の音声通話用端末は現在、京セラ「AH-K3001V」、日本無線「AH-J3003S」のAIR-EDGE PHONE2機種と、京セラの安心だフォン(AP-K202S)、合計3機種のみ。ウィルコム端末ユーザーの声としてよく聞かれるのが「サービスは魅力的だが、端末の魅力が弱い」というものだ。
ウィルコム社長の八剱洋一郎氏は3月15日の発表会で、「カメラをもっといいものにしてほしいとか、ユーザーの声は届いている。今年は端末のラインナップを増やしていく」と発言。発表会後に「音声とデータ両方に対応できるカードタイプのものがもうすぐ、3〜4カ月くらいで出てくる予定」とコメントした。
音声とデータ通信の両方に対応できる端末とは、これまで展示会などで何回も参考出展されていた「ジャケットフォン」(仮称)を指す(2004年7月21日の記事参照)。
ジャケットフォンは、R-SIMと呼ばれるモジュールを着せ替えて利用する端末だ。電話番号や電話帳メモリなど、PHSの基本機能を内蔵したモジュールを、音声用端末やデータカードに差しかえて利用できる。
ジャケットフォンには、モジュールにPHSの基本機能が入っているので、端末の開発コストを下げられるというメリットがある。「モジュール部分はあと3〜4カ月、遅くても年内にはと考えている。ただしジャケット部分がいつ出せるか、時期は未定」(ウィルコム広報部)
「端末の種類が少ない」「音声とデータ通信両方に使える、魅力的な端末が欲しい」という不満を持つウィルコムユーザーは少なくないだけに、ジャケットフォンの登場は非常に待ち遠しい。
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